琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

「タイタニック」


 ベタベタなんだけど、いい映画だな「タイタニック」は。やっぱり「事実」というのはなんともいえない説得力がある。あの暗い海で助けを求めながら沈んでいった(現実は、本当に「真っ暗」だったんだろうから)人たちは、どんな気持ちだったんだろう?とか考えると、なんともいたたまれない気持ちになる。
「20艘の船のうち、戻ってきたのはたったの1艘」というところで、僕はいつも戻って来なかった船を心の中で一瞬責めて、そのあと「自分が乗っていたとしたら、生き残りの人たちが乗り込んできて沈むんじゃないかと心配で、引き返す勇気はないんじゃないか」と思い直し、何もいえなくなってしまう。
きっと、生き残った人たちも、「自分が助かったこと」に対して、後ろ暗い感情を抱いて生きていかざるをえなかっただろうし。
別に「生き残った人たちのせいでタイタニックが沈んだ」わけでもないのにね。

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