琥珀色の戯言

3000冊以上の【書評】と500作以上の【映画感想】を、ちゃんと読んで、観て書いてきたブログです。話題になったあの本や映画の感想が、たぶんあります。新書、ノンフィクション、インターネット関連本が多め。

「政治的判断」

 今日テレビで横田めぐみさんの御家族の方は、「金正日降参せよ!」と仰っていたのですが、僕もスジを通すという意味では、厳重抗議や経済制裁が妥当だと思います。しかしながら、現実問題として、「じゃあ、横田さん奪回のために自衛隊を送りこんだり、アメリカ軍に北朝鮮攻撃を要請するのか?」ということになると、「うーん、それもなんだかなあ…」と考えてしまいます。「ひとりを助けるために、100人が死ぬかもしれないような方法」というのが妥当なのかどうか?(もちろん、御家族がそういうふう「強硬手段でも…」と思われるのは当然のことなんですけど)
 とはいえ、そんな「弱腰の姿勢」だから日本はナメられるんだ、という意見もあるのです。「国威」という意味からすれば、横田さんを救出するということは、自衛隊の隊員100人の命より重いことなのかもしれないし。
 しかしながら、現時点では、小泉さんは「遺憾」「遺憾」と繰り返しているのみ。

 でも、そういう「あいまいで政治的判断で動く日本人たち」の国は、さまざまな世界の動きに翻弄されつつも、太平洋戦争後は、こうして平和で無為な時代を過ごしています。実際、いろんな意味で今の日本くらいに「なんでもアリ」になってしまった国というのは、歴史上もそんなに多くはないような気もするのです。
 その外交上の「あいまいな態度」というのは、感情的には「なさけない…」と言わざるをえないのですが、処世術として考えると、「それもひとつの生き延びるための方策」でもあるのかもしれません。
 「武士は食わねど高楊枝」という生き方もあれば、「士農工商という公の身分制度ではいちばん下だけど、大名だって頭を下げにくる」という生き方だってあるわけで。

 こういう考え方って、僕が「平和ボケ教育を受けてきた世代」だからなのかもしれませんが… 

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