琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

「桜玉吉のかたち」(アスキー/アスペクト)

http://books.rakuten.co.jp/RBOOKS/NS/CSfLastGenGoodsPage_001.jsp?GOODS_NO=1143813&rbx=X


 昨日ずっとこの本を読んでいたのだけれど、玉吉さんを知る人たちがみんな「玉吉さんは『中庸の人』だ」と言っていたのが印象深かった。学生時代もそれなりに遊んでいる一方でそれなりに作品も描いて(都立芸高、という学校の美術科だったらしい)、何かに夢中になっても、それで身を持ち崩すほどのこともなく。
 しかしながら、その玉吉さんも離婚を経験していたり、うつ病にかかっていたりもする。実は「中庸」というのは、安定しているようで、ものすごく不安定なのかもしれない。むしろ、「偏り」みたいなのが、人間を支えているのかな、とか考えたりもした。

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