琥珀色の戯言

3000冊以上の【書評】と500作以上の【映画感想】を、ちゃんと読んで、観て書いてきたブログです。話題になったあの本や映画の感想が、たぶんあります。新書、ノンフィクション、インターネット関連本が多め。

里谷多英さんと「ジェンダー」と「飲酒文化」

http://www.nikkansports.com/ns/entertainment/p-et-tp0-050303-0009.html

 まあ、これが「破廉恥」であるのは確かなんですが、日刊スポーツさんもここまで夕刊フジ的に書かなくても、とも思います。店側としては死ぬほど迷惑したことは間違いないでしょうが。
 それにしても有名人の酒の上での乱行といえば、最近では日本代表の選手たちの「キャバクラ寿司投げ事件」なんていうのもありましたし、某湾岸星団のS木投手などにも大暴れの前歴があったような気もするのです。というか、VIPルームでキスとかさらにそれ以上の…なんてこと、常識に縛られないセレブの皆様は、みんなやっているんじゃないか?とか、僕は正直想像してもいるのですが。
 里谷さんが女性だからといって、「破廉恥」とか書かれたり、なんか生々しい現場報告みたいなのが書かれるのって、さすがにちょっと気の毒です。まあ、「男だったら、この程度の御乱行」は、あんまりニュースとしてのインパクトがないのかもしれません。

 あと、この件からはもうひとつ学ぶべきことがあって、それは、「日本人は基本的に酔っ払いにムチャクチャ甘い」ということなんですよね。海外の学会に行くと、ポスター会場などに平然とワインが並んでいて、こんなんでいいのか?と悶絶した経験があったのですが、「酒席では無礼講」という伝統が強い日本と比べると、海外では、「自由に飲んでいいけれど、酒の飲み方も自分でコントロールできないようなヤツはクズ」というのが基本的スタンスなのだそうです。
 ある留学経験のある先生が、アメリカで知人(アメリカ人)のホームパーティに呼ばれたときの話。
 まず乾杯をして、ワイン片手に歓談しているうちに1杯目のグラスが空に。
 「おかわりをどうぞ」と優しくホストに言われて2杯目を手にとり、しばらくしてまたそのグラスも空になり、3杯目に手を伸ばそうとした瞬間、ホストの奥様にピシャリと手を叩かれて、諭すようにこう言われたのだとか。
 「他人の家で、3杯目のワインに手を出すような人は、『ジェントルマン』じゃありませんよ」

 その先生は、こんなことも教えてくれたのです。
「アメリカでは、家の外で酔っ払って騒いでいるってだけで、もう警察に『ホールドアップ』と命令されてもおかしくないんだよ。いわゆるハイソな連中は確かに酒は飲むけど、みっともない酔態を他人には絶対に見せないんだ。逆に、怖い人ばかりが住んでいる下町の連中は、一日中酔っ払って(アルコールだかドラッグだかわかんないけど)いるようなのばっかり。もちろん俺は日本人だし、一面しか見てはいないんだけど、酒の飲み方も知らないヤツに対する上流階級の眼というのは本当に厳しいよ。ほんと、それだけで「人間失格!」って感じだったから。それに比べたら、日本は酒飲み天国だわな。俺は酒好きだし飲んで騒ぐのも好きだから、助かっているんだけど、向こうではキツかった……」

 いや、僕もお酒は好きですし、20歳そこそこの学生が飲みすぎて二日酔いで寝込むとか失恋して自棄酒に走るとかいうのは、致し方ない面もあると思うのですよ。「宴会」っていうのも、良かれ悪しかれ日本文化のひとつだと思うしね。
 でもまあ、そういう「酒に寛容」という文化は必ずしもグローバル・スタンダードではないし、「酒の上」という言い訳は、今後どんどん通用しなくなっていくであろうことは認識しておくべきだと思います。

 

アクセスカウンター