琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

ネットの中での「平等」

※この記述は、特定の「誰か」をさしているのではないので念のため。

 最近のようにブログが一般的なものになっていくと、今まであまりこういうサイト運営には興味を持たなかった人も、たくさん参入してくるようになっている。そして、その中には偉い教授なんて人も含まれているわけだ。
 そして、業界の常として、僕のようなペーペーが万が一教授ブログから(スミルノフ教授は除く)トラックバックされたりした日には、「私のような若輩者のブログをご紹介いただき…」なんてコメントをお送りしなければならないし、ありがたい御意見を「拝聴」しなければならないだろう。しかも、偉い人って実名でブログやってたりすることが多いからなあ……
 昔誰かが、「ネット上ではその人の出自や学歴や立場に左右されない、平等な議論ができる」と言っていたけれど、最近の状況では、そういうのはなかなか難しいのではないかと思う。そもそも「名乗れる人間」と「名乗りたくない人間」の議論なんて、最初から勝負は見えているようなものじゃないか。
 どうも、近い将来、WEB上でも教授とかに対して恐縮しまくらなければならないような時代が来そうな気がして、僕は不安というか、とっても嫌な感じです。ここは、そんな場所ではなかったはずなのに。
 …とか言いながら、僕自身だって学生さんのコメントに対して「もうちょっと社会勉強してからおいで!」というような対応を取りがちなのも事実なのですけど。
 少なくとも、もう「ネット上での平等」なんて、信じられない時代です。
 ネットが便利になるにつれ、ここは「隠れ家」にはならなくなってきているのです。

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