琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

コンスタンティン ☆☆☆ (満点は☆5つ)

 うーん、土曜日のレイトショーに観るには、こういう映画でいいのかもしれません。ストーリーは支離滅裂だし、安易に人死にすぎだけど。「パイレーツ・オブ・カリビアン」みたいに、簡単に生き返るのがネタ化しているならともかくねえ。でもまあ、そういうカオスな宗教観と神と悪魔が出てくる「パラサイト・イブ」だと割り切ってみれば、けっしてつまらなくはないです。やっぱり、キアヌ・リーヴスの佇まいは素敵だし。それにしても、これって教会から苦情が来たりしなかったのかなあ。
 基本的に、雰囲気を楽しむ映画なので、ストーリーの細かいところにあーだこーだと言ってもしょうがないし、キアヌ好きなら楽しめると思われます。
 ところで、映画の本筋とは離れるところなのですが、この映画には「地獄」の情景はしばしば描写されているのですが(異形のものがワラワラいて、炎がボーボー上がっているような世界)、「天国」に関しては「コンスタンティンは天国に行きたがっている」という情報のみで、「天国」がどんなところかという映像は出てきません。僕がイメージする「天国」って、花が咲き乱れ、鳥は歌い…というような感じなのですけど、それって映像にすれば、ものすごくチープですよね。そういう世界って、ちょっと退屈そうだしなあ。
 「万人向けの天国」って、けっこう創造するのは難しいのかも。

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