琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

内視鏡での胃がんの見落とし

http://d.hatena.ne.jp/chirin2/20050512#p3

 そうか、そんなに「見落とし」があるのか…と暗澹たる気持ちになりました。ただ、現場的には、例えば肺の場合など、患者さんが肺がんになってから、あらためて昔のレントゲンを見直してみると「そういわれてみると、癌ができた場所は、このころから、ちょっと異常に見えなくもないなあ…」というような場合はよくあるのです。癌ができてから、さかのぼってその場所を確認して「ここが異常じゃないか!」というのと、異常があるかどうかすらわからない状態でのスクリーニングとでは、難易度が違うのも事実。
「この島のこのへんに宝があるはずだから探せ」というのと、「この島には宝があるかもしれないから探せ」というのは、けっこう差がありますよね。
 生検しても、場所によっては癌細胞が出ない場合もありますし……

 ただ、結果的に「癌があってもわからない場合」が少なくないのも確かなので、対策としては、この記事にもあるのですが、「なるべく頻回に検査を受けること」(たくさん受ければ、見落とされる率も下がるし、早期発見のほうが治療もラク)「熟練した医者を選ぶこと」だと思います。
 でもなあ、10年以上の経験があっても、見落とし率20%とか聞いたら、あんまり経験って関係ないのか?とちょっとだけ考えました。

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