琥珀色の戯言

3000冊以上の【書評】と500作以上の【映画感想】を、ちゃんと読んで、観て書いてきたブログです。話題になったあの本や映画の感想が、たぶんあります。新書、ノンフィクション、インターネット関連本が多め。

「誠意」の値段

「きんきょうほうこく(6/6)」
http://www.oriori-no-uta.com/diary/?date=20050606#p01

「女医の愚痴(6/6)」
http://www2.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=165840&log=20050606

僕もこのニュースでのJR西日本と住民側のやりとりを見ていて、なんだかちょっと不快だったのです。JR側の「購入価格」というのは、明らかに「実勢価格+慰謝料」ということなのでしょうし、「購入価格とは、誠意が全く感じられない!」というのは、なんだかずっと「あの戦争のときに…」と言い続ける「某共和国」チックな気もしなくはないですし。

ただ、自分のこととして考えると、あんなふうに自分が暮らしていたところの下で、たくさんの人が犠牲になったり、連日連夜マスコミや関係者がいるような状況に置かれるというのは、確かに凄いストレスだとは思うんですよね。
僕は昨夏、後ろから追突されて自分の車は廃車になってしまったわけですが、その際の補償額は40万円でした。買って6年くらい経つカローラクラスのセダンですから、「まあ、そんなものでしょう」というのがディーラーや保険会社の意見で、僕もゴネるのはめんどくさいからそれで済ませてしまいましたが、正直言って、お金の問題よりも、愛車を壊してしまったという悲しみや、現実的には新しい車を買うための手間やら手続き(いろんな公的書類とかが要るので、けっこう面倒)を、事故さえ起こらなければやらずに済んだのに…と思うと、ものすごく不愉快でした。まあ、「ムチウチになった!」とかいうことで大騒ぎしたりしない限り、事故なんていうのは「ぶつけられ損」なんですよね……
 いくら古い車で、客観的には40万円の価値とはいえ、40万円で自分が納得する車なんて買えるわけもなく、結局はかなり自腹を切って、新しい車を買いました。
 事故にさえ遭わなければ、それまでの車で十分満足していたのに。
 40万円返すから、元にもどしてよ……という感じでした。

 とかいいながら、今はそれなりに新しい車にも満足してますけど。

 まあ、新しい物件を探すこととか、その為の手間とか手続きとか、引越しにかかる時間とか費用だとか、新しい環境に置かれるストレスとか、周りから騒がれたために受けたストレスとかを考えると、確かに、住人たちにとっては、「原価でも安すぎる」のかもしれません。
 そういうものは、客観的な「価格」とは別物だろうし、ああいう目にあったマンションの住人なんて歴史に例がないのだから、その「損失」の大きさは、他者にはうかがい知れないところもあるのでしょう。

 考えてみれば、僕などがこの住人たちに不快感を感じる「筋合い」なんて、全然ないのだけれど、暴走する「正しさ」というのは、第3者としては、やっぱりなんだか受け入れがたいのです。

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