琥珀色の戯言

3000冊以上の【書評】と500作以上の【映画感想】を、ちゃんと読んで、観て書いてきたブログです。話題になったあの本や映画の感想が、たぶんあります。新書、ノンフィクション、インターネット関連本が多め。

幸せな死に方

http://www.mypress.jp/v2_writers/reiko_kato/story/?story_id=1117574

先日「ミリオン・ダラー・ベイビー」を観てからずっと考えている。
あの映画は、「お前らは、平凡でつまらない人生を『幸せ』だと自分に言い聞かせているけれど、それって、自分への言い訳じゃないのかい?」という疑問を投げかけてきた。
少なくとも、僕にとってはそうだったのだ。
このままそれなりに普通に長生きして、年老いて死ぬ間際になって、家族に「幸せだった」と呟いて死んでいく(そう、死ぬんじゃなくて、死んでいくのだ!)、そんな一生は、果たして「幸せ」なのだろうか?
そもそも、ほんとうに「そのとき」になって、「幸せだった」と自分を納得させることができるのだろうか?
もちろん、そういうのは個々の価値観でしかないし、人はみんな忘れられていく存在だとすれば、生きている間はエンジョイしたほうがいいのかもしれない。少なくとも現代は、小さな幸せでそれなりに満足していれば、そんなに幸せ探しには困らない時代だ。

僕は、この年になって思う。
自分が昔求めていた「幸せ」って、こんなんじゃなかったんだけどなあ……って。

橋本は、けっこう「幸せ」だったんじゃないかなあと思うし、少なくとも、若くして突然死したからといって、不幸ではないような気はする。「残念」ではあったとしても。
彼は、いろんな「重荷」も背負ってしまったけれども、常人には得られない「輝く時間」も持っていたのだから。

むしろ、このまま自分に「まあ、幸せ、だよね…?」と言い聞かせながら、平凡に「死んでいく」のが、とても怖く思えることもあるのです。
そういうのが「普通の一生」なんだろうけどさ。

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