琥珀色の戯言

3000冊以上の【書評】と500作以上の【映画感想】を、ちゃんと読んで、観て書いてきたブログです。話題になったあの本や映画の感想が、たぶんあります。新書、ノンフィクション、インターネット関連本が多め。

「感情的」と「冷静」のあいだ

http://d.hatena.ne.jp/hibigen/20050804#p1

忙しい病院では、こういう光景は珍しくなくて、医師と看護師の間だけではなく、研修医と指導医の間などでも、こういう雰囲気になってしまうことってあるんですよね。いっぱいいっぱいの研修医と、冷静に「どうしたらいいと思う?」と詰め寄る指導医。
このやりとりは、hibigenさんのほうが「正しい」のは間違いありません。
ただね、これは僕のたわごとなのだけれども、そういう追い詰められた状況で、理詰めで冷静に「じゃあ、いつになったら大丈夫なんですか?」と問われるというのは、相手にとっては、かえって逃げ場のなさを感じさせる場合もあるのだと思うのです。相手が「正しい」だけに、逃げようがないし、反論のしようもなくて、もう泣くしかない。
むしろ、こういうときには、「なんで入院させられないんだよ!こっちだってどうしようかって困ってるんだよ!」と一緒に「感情的な世界」に入ってしまったほうが、向こうも気が楽だったりするのかもしれません。いやまあ、それじゃ子供の喧嘩なんだけどさ。

先日書いた「医療現場の譲り合えない人々」
http://www5f.biglobe.ne.jp/~iyatsue/yuzuriaenai.html
のような状況で、待ちくたびれた患者さんに「いや、みなさんお待ちですから」と冷静に反論するよりも「いや、僕だって朝から喋りっぱなしで、昼ごはんも食べずにずっと患者さんをがんばって診てるんだよ、それでもこういう状況なんですごめん!」と「感情的」になってみたほうが、患者さんは納得(というか許容)してくれることがあるんですよね、実感として。
そういうのは、「正しくない」方法なのだろうし、自分が本当にミスをした場合にはやってはならないけれど、「正しさ」が常に人を幸せにするわけではない、そんな気もするのです。
そういうのを上手く使い分けるなんて、僕には不可能なんだけどさ。

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