琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

ネットワークの力

「もし郵政民営化が断行されれば、過疎地の郵便局は無くなってしまう!」
というような危機感の煽り方をする人もいるようですが、僕はたぶん、そんなことはないのではと予測しています。
携帯電話のシェアで、なぜずっとドコモが1位なのかというと、会社変更に関する煩わしさというのがいちばんの理由なのかもしれませんが、僕の周りの「携帯がつながらないと困る、田舎で働いている人々」の意見としては、「やっぱり通話エリアが広い」というのが大きいのです。実際の携帯電話会社の競争でも「海外でもつながる」とか「離島でもつながる」なんてメリットを主張していますが、考えてみたら、一部の人を除けば、海外で使う機会なんて、そんなにありはしないんですけど。
今の郵便事業に対する、「信頼感」の源泉は、「日本国中、どこからでも送れて、どこにでも届く」ということであり、もし「要らない地域の切捨て」などが起こるようなら、それはもう「郵便事業」として体をなさないと思われるのです。何か物を送るとき「送れますか?」なんて訊かなければならないようなら、利用者は減る一方なのではないかと。
大局的にみれば、「儲からないような場所もちゃんとフォローしている」というのは、ちゃんと「儲けを出すための合理的なシステムの一部」になっているのではないかなあ。

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