琥珀色の戯言

3000冊以上の【書評】と500作以上の【映画感想】を、ちゃんと読んで、観て書いてきたブログです。話題になったあの本や映画の感想が、たぶんあります。新書、ノンフィクション、インターネット関連本が多め。

『修学旅行』

鴻上尚史さんが、「SPA!」で紹介されていた、「全国高等学校演劇大会」最優秀作品『修学旅行』(青森中央高等学校)のあらすじ(以下は鴻上さんの文章)

 青森の高校生が沖縄に修学旅行に行って、戦争の傷跡をたくさん見ます。
 物語の舞台は、旅館の一室。就寝前の5人の女子生徒がメインです。
 彼女達は、「戦争って悲惨だよねー」「人って、なんで争うのかなー」と話すのですが、班としてのまとまりはありません。
「みんなで盛り上がろう!」という班長の提案で、好きな男の子の名前を紙に書くことにします。修学旅行の夜は、そうやって盛り上がるのが正しいんだっ!と、班長は言うのです。
 みんなは渋々従い、誰が書いたかバレないように左手で、クラスの中でいいと思っている男子生徒の名前を書きます。
 と、みんな、カイト君が好きだと書いてしまったのです。部屋の雰囲気は険悪になり、それじゃあ、カイト君を呼んで誰が好きなのか聞こうという話になります。やってきたカイト君は、きわめて意味深に、班長が好きだと言うのです。
 それまで、バラバラはバラバラなりに、ふとんを並べて寝ようとしていたメンバーは、それぞれ、部屋の四隅にふとんを移動させ、「ここからが私の領土!入ってきたら許さないからね!」と叫ぶのです。
「人って、なんで争うのかなー」と言っていた生徒達が、真剣に争っているのです。
平和教育」というのがあるとすれば、この作品は、見事な平和教育です。観念的に戦争を理解するのではなく、具体的に「争うこと」「憎むこと」を教えてくれるのです。それも、高校生が、見事な演技で、です。

さすが、鴻上さんは「あらすじ」を紹介するのも上手いなあ、と思いなから読んでいたのですが、この「修学旅行」をはじめとする、今回の「全国高等学校演劇大会」の最優秀・優秀の4校は、8月29日にNHKのBS2で放送されるそうです。僕は今まで高校生の演劇には全然興味なかった(というか、意識したことすらなかった)のですが、この作品はぜひ観てみたいな、と思いました。
まあ、舞台って、テレビカメラを通して観ると、なんだかあんまり面白くなくなってしまうことも多いのですけど。

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