琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

女性医師の「カミングアウト」

http://www.doblog.com/weblog/myblog/37096/1851368#1851368

以前、同級生の女性医師が、こんな話をしてくれたことがあります。
【夏休みにイギリスに旅行に行ったんだけど、旅先で同じツアーの女の子(同世代)と仲良くなったんだよね。でも、私が医者だって言うと、急に敬語とか使われちゃって…なんだか、あれは凄く悲しかった。】
こういう話って、けっこう多いんですよね。逆に「女性医師」の場合は。
と書いていて、実は僕もあまり職業を聞かれるのって好きじゃなくって、とくに床屋などで「何をされているんですか?」と訊かれると困ります。それまで、その床屋の人が、自分の高校時代にワルかった、なんていう話を聞かされたりするとなおさら。別に後ろめたいことをやっているわけではないので、堂々と言えればいいんでしょうけど、そのあと、なんとなくよそよそしくなって、ひとしきり「凄いですねえ」とか言われたりするのが、なんだかものすごく辛くて。僕の自意識過剰が原因なんですが……
それにしても、子供の頃、自分の親が「同業者とばかり付き合っている」ことに対して「この人(親)は世間が狭い」なんて軽い軽蔑を抱いていたりしたのですけど、実際に自分が医者になってみると、「周りから『敬して遠ざける』みたいな感じの扱いを受けてしまって、どうしても同業者同士でコミュニティを作ってしまう」という傾向もあるのだなあ、ということを実感しています。必ずしも最初から「排他的な集団を形成している」のではなくて、周りから浮いてしまうから、仕方なく「浮いてしまうもの同士」で集まるようになっていく、というような。
もちろん、そんなのが「いいこと」なわけはないのですけど……

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