琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

本当の値段

http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/day?id=86806&pg=20050926

 ネットオークションなどでは、いくらネット上での価格が「安い」からといって、結局は割高になってしまうものというのは、けっして少なくはないのです。相手とやりとりする手間とかリスクとかも考えると、「すべてにおいてうまい話というのはない」みたい。
 以前、浅田次郎さんの「競馬に勝つ方法」というような感じの本で、こんな文章を読みました。【多くの人は、競馬場で賭けた金額より払い戻しのほうが多ければ『勝った!』という気分になるものだが、実際は違う。本当に「勝った」というのは、競馬場までの交通費や競馬新聞の代金、競馬場での割高な飲食費なども含めて、プラスになった状態なのだ。】
また、僕の大学時代の後輩には、安いガソリンスタンドでしか給油しない男がいて、彼は、いつも車で40分くらいかけて「いちばん安いスタンド」に行っていたんですよね。
 少し大きな枠組みで考えると、「いちばん安い品物を買う」ということそのものが、必ずしもプラスではないことも多いのです。後者の例でいえば、そのスタンドに行くまでに消費するガソリンの量とか、かかる時間というのを考えると、そのガソリンは本当に安いのか?ということになりますよね。
 でも、こういうことって、けっこう多い。
 確かに、「安いもの探し」というのは、そのものが娯楽だったりしますし、僕もゲーム屋などで、「市場価格より安いものを見つけた!」ということに小躍りしてしまって、やりもしないようなゲームを買ってしまうことがあるのです。
でも、結果的には、それは全然「儲かってはいない」んですよね。
 スーパーマーケットで10円にこだわる人が、パチンコに千円札をガンガン突っ込んだり、飲んでも味もわからなくなるほど酔っ払っているのにもかかわらず、高いお酒を注文したり。
 まあ、そういうのが「人間的」ではあるんだけどさ。

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