琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

サイト更新の楽しみ

http://type99.net/2005/09/blogsite.html

こちらのほうでも紹介させていただいた話なのですが、なぜ、サイト更新を「釣り」に例えたかということについてもう少し。
僕や同業者、あるいは同様の境遇にある人々にとって、「趣味に没頭する」というのは、なかなか難しいことです。少なくとも「週末ごとに旅行」とか「継続的に団体スポーツ」なんていうのは難しい。朝早くて夜はけっこう遅いことが多く、カレンダー上の休日に呼ばれても、「今日は休みですから」というスタンスをとることは、(道義上も含めて)ちょっとムリなのです。まあ、もともと「そういう仕事」だっていうことはわかりきってはいたつもりなのだけれども。
そんななかで、「サイト運営」というのは、「趣味」としては非常にわれわれ向きであることは間違いないと思います。自分の好きな時間にできるし、何時にやっても近所から苦情が来るわけでもない。1時間くらいあればなんとかなるし、それも、30分×2とか、15分×4でもいいわけです。スポーツクラブじゃそうはいかないし、映画だって、細切れに観るのは難しい。唯一比肩できる趣味があるとすれば、王道の「読書」くらいのものでしょうか。でもまあ、多少なりとも外界に接したりとかクリエイティブっぽいことをやってみたいときだってあるわけですよ、とりあえず社会的動物なものですから。そして、パソコンというやつは、仕事道具として、僕たちには比較的馴染み深いものなのです。
というわけで、僕は就業時間が終わったあと、書類書きとか自分の勉強とか宿題的なものをする前に、エアーエッジでサイトを更新したりしています。この「更新」という行為は「釣り」でいえば、竿に餌をつけて、海に投げ込むようなものです。もちろん、魚が釣れる(=なんらかのリアクションがある)かどうかはわかりませんが、少なくとも「何かが釣れるかもしれない」という期待感みたいなものはあるわけです。
そして、仕事を終えて、メールチェックをしてみたり、アクセス解析を見たりして、「釣果」を確認する、と。
もっとつきつめてしまえば、アクセスカウンターが回る、ということそのものもリアクションなので、「何のリアクションもない」ということはありえないわけですし。
少なくとも「こういう話題だとウケるのだな」とかいうことはわかります(もちろん逆に、「こういう話題は評判悪いな」というのも)。
本物の釣りに比べたら、魚は逃げませんから、僕らは自分の都合のいいときに竿を上げてみればいいだけなので(でも逆に、ジョーズに竿をバキバキに折られていても、自分で確認しないかぎりは釣り人気づかず、という事態もありうるけど)。非常に時間的制約も少ないですし。
1回1回に関して言えば、すごく釣れたり全然釣れなかったりする日はあるのですが、それでも、少しずつ自分の技術が向上しているというのも実感できます。

ただ、そういう「釣り」をずっとやっていると、少しずつ、「釣れる釣れないはどうでもいい、とにかく、釣り糸を垂らしていれば幸せ」みたいな気分になってくるのを感じています。むしろ、ヘタに魚がかかると釣り上げるためにバタバタするのもめんどうだから、こうやってボーっとしているほうがいいや、とか、そういう心境に。

最後は「広告の裏にでも書いていれば幸せ」という境地にたどり着くのではないかという気がしてきている昨今です。

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