琥珀色の戯言

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ラストゲーム

http://www.chugoku-np.co.jp/Carp/Cs200510120128.html

【万全ではない戦力を率いて、勝利を求めるファンに応える。そんな困難な仕事には非情さが必要だった。だが、山本監督は、どんなことがあっても選手をののしらない。カープファンの代表が、カープの監督をしていたからである。
 現役時代に支持された「山本浩二」は、そのファンが怒るほど、我慢の采配(さいはい)を続けた。5年間で結果を出せなかった選手らは、優しさをベースとして育てられてきた。そんな一つの時代が終わった。来季はブラウン監督の下で、優しさは開花すると信じている。】

 今年引退した佐々木主浩投手の全盛期に横浜ベイスターズが日本一になったとき、権藤監督は「選手を大人として扱い、自主性に任せる」という方針でうまく操っていました。でも、その後、ベイスターズが勝てなくなると、選手たちには「監督が選手を引っ張っていってくれない」というような不満が広がっていったのです。
 結局、何が正しいか、なんていうのには「タイミング」という要素が大きいのではないでしょうか。少なくとも、山本浩二が前に監督をしていた5年間は、そんなに「采配」の酷さを指摘する声はなかったのだし、この5年間のカープファンにとっての最大の「エクスキューズ」は「監督が悪い」だったのですよね。冷静に考えると、今年の投手陣では、誰がやってもそんなに変わらなかったのかもしれないのに。せめてシーツを残留させておけば…というのは、フロントの問題なのだろうし。
 僕も、山本監督の「優しさ」で育った選手たちが、ブラウン監督の「積極性」で開花することを願ってやみません。なんだか泣けてきてしょうがないや。

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