琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

ブラックマヨネーズ雑感

どうも昨日のM-1を観たときから僕の心に引っかかっていたことがあって、ファンの人には怒られるかもしれないけど書いておく。ブラマヨの漫才そのものはすごく面白くて僕も笑いながら観ていたのだが、あの向かって右側に立っている人の顔にブツブツができているのをネタにするのがブラマヨの定番ネタみたいだったのだけれど、僕はあの「ブツブツネタ」とか「皮膚科の先生に!」というキメ科白に対して、笑っていいのかどうか、ちょっと迷ってしまうのだ。もちろん本人たちは、そこで笑ってほしいのだろうし、あんまり深刻に「そういうのは顔にブツブツができている人たちへの偏見を助長するだけだから、素直に笑ってしまったほうがいい」とも思うのだけれども、やっぱり、他人の顔のブツブツで笑うというのは、なんだかとても自分の暗部を見つめさせられるような気がしてならないのだ。ブツブツを笑っているのではなくて、ブツブツをいかに笑いにもっていくのかのプロセスを笑っているのだ、などと自分に言い訳してみてもなんだかね。もちろん「笑い」というものには、そういう差別的な要素が含まれているものだし(だいたい、南海キャンディーズだって、しずちゃんの「デカくて無愛想な女」というネガティブな因子を逆手にとっているし、ドランクドラゴンの一連のネタなんて、どうみても「社会非適応オタクに対して差別的」だ)。しかし、いちいちそんなことに目くじら立ててたら、何もできなくなってしまうものなあ。それでも、僕は正直、あの最後の「じゃあ皮膚科の先生に」で、スッと引いてしまう。僕に同じように顔にブツブツがあったら笑えるだろうか?とかね。

アクセスカウンター