琥珀色の戯言

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執筆前夜

執筆前夜―女性作家10人が語る、プロの仕事の舞台裏。 (ラセ)

執筆前夜―女性作家10人が語る、プロの仕事の舞台裏。 (ラセ)

お正月は頑張って本を読もうということで、『容疑者Xの献身』とか『ベルカ、吠えないのか?』とかを準備していたのですが、結局読み終えたのはこの本だけでした。女性作家10人への作家になったきっかけや仕事のしかた、創作への取り組みかたなどについてのインタビューなのですが、彼女たちがみんな「普通の生活」の重要性を語っていたのが印象的でした。「特別な人間」だから書けるのではなくて、「普通の人間」にだって、書けることというのはたくさんあるのだなあ、と。いやまあ、傍からみれば、「普通」じゃなかったりする人もいるわけですが。
この本の中で、10人目の鷺沢萠さんの回には、ちょっとした「仕掛け」があって、僕はそれを後で知って驚いたのですが、鷺沢さんは、本当に自分という存在や文章を書くという事に対して真摯な人だったのだなあ、と思いました。何かを「創ろう」と考えている人には、一読をオススメします(正直、1500円はちょっと高いけど)。

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