琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

「ホテル・ルワンダ」をめぐって

http://rwanda.hp.infoseek.co.jp/index.html

僕はまだ未見なので、内容について語ることはできないのですが、id:zawさんの
http://d.hatena.ne.jp/zaw/20060115#p1
を読んで、深く頷いてしまいました。この映画の日本公開を多くの人が望んだのは、「アフリカを救おう」というより、「良い映画らしいから、日本でも観たい」という気持ちからだったはずです。でも、そのことに対して、「世界の現実も知らずに……」みたいに冷水をぶっかけようとする人たちもいるんですよね。結局、こういう人たちの多くは、本当に世界の現実のことを考えているというよりは、単に「自分がいかに世界の現実のことを考えている素晴らしい人間か」を周囲にアピールしたいだけなのだと思います。

id:TomoMachiさんが、
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20060114
でこの映画について語られていて、率直なところこの内容は広義のネタバレだと思うし、映画に興味を持たせることまでが仕事であって、映画に対する固定観念を植え付けることが仕事ではないはずの町山さんがこんなことを書かれている、あるいは、書かなければならないと思った、この映画を観る人たちの感性が歪められているのかと考えると、なんだかそれは本当に悲しいことだと僕は感じるのです。

まあ、「ロード・オブ・ザ・リング」にも、「アメリカ帝国主義=絶対善」で、サウロンイスラム圏などの異世界の象徴だ、なんていうことを言っていた人がいたらしいので、結局、自分の都合のいいように解釈したがる人っていうのは、けっしていなくなることはないのだろうなあ。

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