琥珀色の戯言

3000冊以上の【書評】と500作以上の【映画感想】を、ちゃんと読んで、観て書いてきたブログです。話題になったあの本や映画の感想が、たぶんあります。新書、ノンフィクション、インターネット関連本が多め。

すべてのサイトは、消耗品である。

参考リンク:グラフで見るシリーズ物TVゲームの販売本数
http://xx-xxx-xx.hp.infoseek.co.jp/kikaku2/game.html

↑はかなりの労作なのだけれど、全部見ていると半日くらい潰れてしまうので、「ファイナルファンタジー」(以下FF)と「ドラゴンクエスト」(以下DQ)に注目していただきたい。日本を代表するRPGであるこの2つのシリーズなのだが、いちばん売れているのは、FFは「8」で、DQは「7」なのだ。この結果に関して、「作品の質」という観点からいえば、素直に納得できる人は少ないのではなかろうか。そりゃあ、「FF8」も「DQ7」も「駄作」ではないかもしれないけれど、「両シリーズでいちばん面白かったものを挙げろ」と言われたときに、「FF8」と「DQ7」というのは、少なくとも上位には入らないと思う。僕にとっては「FF8」はシステムがわかりにくくてゲームバランスが悪く、これが「FF8」でさえなければ、絶対に3時間くらいで止めていたゲーム(結局クリアできなかったんだけど)だし、「DQ7」の長ったらしさには、心底閉口したものだった。
「FF」が「7」で、「DQ」が「8」なら、まだわからなくもないのだけれど。
でも、実際に「売れた」のは、「FF8」であり、「DQ7」なのだ。もちろん、ゲームソフトの場合には、対応ハードの発売状況というのが大きく影響してくるものだから、「FF10」や「DQ5」の売り上げに関しては、ハードの普及状況も考慮しなければならないのだか、「FF7」が「次世代機」であったにもかかわらずこれだけ売れていることを考えると、それだけで語ってしまうわけにもいかないのだろう。

三谷幸喜さんが、主宰していた劇団「東京サンシャイン・ボーイズ」を振り返って、【途中で、やっている側としては、『ピークを過ぎてしまった』という時期が来たのだけれど、お客さんやメディアの反応(いわゆる「人気」)は、その「ピークを過ぎた」時期からさらに急激な上昇カーブを描いていって、やめるにやめられず困惑した】と、どこかに書かれていた。作品の質に比例して「期待度」が上がっていく一方で、いつかはその「期待度」が実際の進化を追い越してしてしまって、「どうしてつまんないのに、こんなに人気があるの?」という時期がやってくるのは必然なのだろう。そして、傑作のあとの駄作が大ヒットしてしまったりすると、「つまんないと思った人の数」も、さらに大きくなり、「凋落」は、加速していくのだ。
正直「ダービースタリオン」とかは、もう「期待度に追いつけなくなってしまったゲーム」なのではないかという気がするし、「FF」や「DQ」だって、全部が全部傑作というわけではなくて、僕は毎回「これがドラクエじゃなかったら、もう止めてるな」と思ってばかりなのだ。そもそも、FFもDQも、シリーズ物であり固有の世界観はあるけれど、1作1作に関しては、けっこう「別物」だし。

こういう「流れ」を考えると、WEBサイトなんていうのは、まさに「消耗品」であると考えざるを得ないだろう。急激にたくさんの人が訪れるようになってしまうと、なおさら、「消耗される速度」は速くなってしまう。「つまらない」と言う人も増える。しかしながら、個人でやっていたら、ガラッと世界観を変えてみたり、外注に出すことなんてできないし。
もちろん、今が上昇曲線の頂点であるかというのは、誰にもわからない。
ただ、創っている側の「内容的なピーク」というのは、たぶん、周りが「最近の○○はつまらない」と言っている時期の、かなり昔にあるのだろうと思う。実は、送り手側のほうは、「つまんなくなった」なんてことは、百も承知なのだ。

まあ、この話、考えようによっては、「せっかく1本ヒット作を出したのだったら、とりあえず続編を作っておかないと損だ」というふうに読めなくもないんだけどさ。

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