琥珀色の戯言

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この文庫がすごい!

この文庫がすごい!2005年版

この文庫がすごい!2005年版

一昨日行った書店で平積みにされていたので買ったのですけど、出たのが半年前だったのでびっくり。そうか、考えてみれば、これで1位だったとかいうのをPOPで見て、「99%の誘拐」を買った記憶があるぞ。
それで、この本なのですが、読んでいて「アンケート全回答」とかでページを埋めやがってまったく、とか思っていたのですが、ところどころにけっこう面白い部分もあったので、それなりに満足です。ランキングで紹介されている本に関しては、「センセイの鞄」なんて、とっくの昔に既読だったりするわけなのですが(でも、文庫でもう一回読もうかな、とちょっと思いました)、作家(伊坂幸太郎さんと姫野カオルコさんのインタビューが載っていて、これは面白かった)や書店員さんたちの「文庫」に対する考えかたみたいなのが書かれている記事は非常に興味深かったです。

この本の記事から「文庫に関するトリビア」をいくつか

(1)姫野カオルコさんのインタビューのなかで

 姫野:ちょっと話は逸れますが、某出版社の文庫は、一定部数を超えると、解説を書いた人にも印税が支払われるんです。もちろん著者のかたとは掛け率が全然違うんですけど。

(2)「書店員座談会」のなかから(東西書房の小林直子さん)

 店の規模によって傾向は全然違ってくると思いますが、ウチだとだいたい、売り上げでいえば(文庫は)単行本の3倍くらいですかね。冊数なら10倍とかになります。単行本は、話題になったもの以外は本当に売れないんです(笑)。

 僕は最近待ちきれなくって新刊書ばかり買っているのですが、文庫の世界も、なかなか奥が深いみたいです。というか、「リアルタイム」にそこまでこだわらなければ、文庫のほうがお金もかからず、場所もとらないしなあ。

 

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