琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

「手前味噌」なのは、誰?

http://www.oriori-no-uta.com/diary/?date=20060221

↑の記事を読んで、僕はまず「まったくもって、マスコミってのはバカだよなあ」と苦笑してしまったのです。だって、「あなたにとって、衣食住のうち、どれがいちばん重要ですか?」なんて問われた人が「食」だと答えたからと言って、「じゃあ、食さえ充実していれば、住む家や着る服がなくてもいいですね?」なんていう結論にはならないわけで。「内容重視派」でも、一部千円ならやっぱり買わないだろうし。
 でも、そうやってこんな記事を書いた新聞を嘲笑っていたものの、考えてみると、これって他人事ではないような気がしてきたのです。この「記事の内容の良さ」「読者へのサービスの良さ」「値段の安さ」という3つの選択肢を「医療の内容の充実度」「患者へのサービスの良さ」「医療費の安さ」に置き換えたら、まさにこれと同じような「統計」を、医療者というのは世間に提示して、嘲笑われているのではないか、と。たぶんね「記事の内容」とか「医療の充実」っていうのは、「選択肢」ではなくて、「大前提」なんだよね。でも、マスコミも医療者も、外部の人のそういう感覚が、理解できていないのだよなあ。

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