琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

mixiとmixiとmixi

http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20097640,00.htm?ref=rss

 すでにもう350万人くらいになっちゃってしまっているような気もするのですが、mixiの話。実際のところ、300万人という数は、「ドラゴンクエスト8」の売り上げくらいのものですから、「やってそうな人はみんなやっているけど、猫も杓子もというほどではない」くらいのものでしょうか。それにしても、こういうソーシャルネットワークっていうのは、これ以上一般化するとけっこうめんどくさいことになりそうですよね。
 今くらいならまだ、あんまり関わりたくない職場の同僚とかから「○○君、mixiやってるんだったらマイミクになってよ」とか言われても、「えっ?mixiって何ですか?僕、そういうのって興味ないんですよね」とスルーできるのですが、これから「ひとり1アカウント」みたいな事態になってしまうと、「入ってない」とは言えない、という時代が来ることが確実に予想されます。これって、携帯電話が普及していったときと良く似ていて、携帯電話も、一般化するまでは、嫌なヤツの「携帯番号教えて」に「いや俺、持ってないから」で通用していたのですが、今は「持ってない」ということそのものが珍しい時代になってしまっているのです。逆に「携帯電話を持たない理由」が必要なくらい。
 そして、いままでのmixiは、「リアルとは別の『ネット人格』が出せる場所」だったのですが、もしこれ以上一般化してしまえば、やっぱり「リアル友人に見られたら困ること」を書くのは憚られるようになってきそうです。もしかしたら、「よそゆきアカウント」と「ネット人格用アカウント」の2つを使い分けている人というのは、もう、全然珍しくないのかもしれません。
 しかし、ネットの普及期って、「ネットなら現実では出せない本当の自分を出せる」なんて話がたくさんありましたが、ネットが一般化してくるにつれ、確実に「ネットも現実の一部」になってしまっていますよね。SNSでまで「よそゆきアカウント」が必要だなんて、何のためのSNSなんだろう?とか、つい考えてしまうのです。もちろん、SNSが出現したは「隠れ家」になるためじゃないんだけどさ。
 結局、理想郷なんてどこにもないのかもしれません。今のmixiだって、「出会い系」として利用している人も少なくないって話だしなあ。

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