琥珀色の戯言

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勝つために戦え!

勝つために戦え!

勝つために戦え!

押井守さんの「勝敗論」についてのインタビューをまとめた本。

 これは僕がこの連載でお話しようと思っている勝敗論のテーマとも言えるんだけどさ、自分にとっての”戦いに勝つ”ということの本質、それを理解することが一番大事なんだよ。じゃないとその場限りの買った負けたで一喜一憂して、世間的な価値の尺度に振り回されて、消耗するだけです、永遠に。それは自分にとっての本当の勝利、本当の成功からは遠くなるだけです。逆にそういう”勝敗論”が自分の中に確立されていれば、世間様や自分の奥さんが何と言おうと、自分自身の勝負は出来ます。(「第二回・海外で戦え!」より引用)

 要するに、僕たちは「成功願望」をほとんどの人が持っているけれども、その一方で、「何があなたにとっての成功なのか?」という問いに答えられる人はそんなに多数派ではない、ということなんですよね。「これが自分にとっての『成功』なのだ」という具体的なイメージを設定しないまま、ただ「成功したい」と漠然と考えている、と。
 やたらとサッカーの話が多いので、サッカー(あるいはスポーツ全般)あるいは押井監督に興味がない人には厳しい本ではありますが、僕はけっこう面白く読めました。

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