http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060724it01.htm
医療関係の事件が起こるたびに「医師免許を更新制に!」なんて言われる側としては、身につまされる話です。
実際のところ「仕事をしながら勉強する」なんていうのは、かなり厳しいことですし、姉歯事件に関しては、技術や知識というよりモラルの問題だと思うのですが。
同じ国家資格である医師や弁護士は再試験がないのに、なぜ自分たちだけ既得権を脅かされるのか、というのが本音のようだ。ある1級建築士(53)は「もう1度大学受験しろと言われるようなもの」と語る。都内自治体の50代の建築主事も「この年で今さら、勉強するのは大変。再試験はたぶん受けない」と話す。構造設計専門の都内の1級建築士(38)は、「設計は分野ごとに高度に専門化している。試験のために専門外の知識を丸暗記するのは無意味」と批判する。
というふうに書かれると、「医者や弁護士は既得権を享受している」と思われがちなのですが、現実には弁護士の世界だって競争が激しいですし、医者も医師免許だけで安泰ではなく、専門医の資格がないとどんどん厳しくなってきているのです。
周囲が考えているほど「資格さえあれば安心」なんてものじゃないんですよね。
もしかしたら、「この試験はチャンス!」と考えている建築士だっていそうだけどなあ。