琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

「火吹き山の魔法使い」とゲームブックの時代

浅羽莢子さん逝去(by「愛・蔵太の気ままな日記」)
http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20060928/asaba
↑のエントリで、この「火吹山の魔法使い」を翻訳されたのが浅羽さんだということをあらためて知りました。僕が中学生の頃って、この「アドベンチャーゲームブック」というジャンルが大流行していて、「火吹き山〜」がそのきっかけだったのです。そういえば、最初にこの本が紹介されていたのは、『ログイン』だったような記憶があって、「世の中には面白そうな本があるんだなあ」と感心していたら、あっという間に大ブームになっていったのをよく覚えています。バリバリのファンタジー世界ということもあり、一部の好事家しか読まないだろうな、と思っていたのに。この「ゲームブック」、僕も大好きだったんですけど、あの「サイコロで計算をして結果を出す」というのが面倒で、結局「ここでミノタウルスと戦え。勝てば38、負ければ80へ」とかいうところでも、「じゃ、勝ったことにして38へ!」というような読み方ばかりしていたものです。「ソーサリー」も全部買いましたそういえば。

参考リンク:ゲームブック(by Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF

結局、ファミコンなどでも手軽にアドベンチャーゲームができるようになったことや僕のように「紙と鉛筆を使って本を読みながらゲームをやる」という文化に馴染めなかった人が多かったこともあり、ブームはそんなに長くは続かなかったのですが、そういえば、僕が初めて何かまとまった文章を書いた記憶って、「自作ゲームブック」(っていうか、「ブック」っていうほどの分量じゃないんですけど)だったんですよね。

当時はほとんど日本では馴染みがなかった「ゲームブック」というジャンルの翻訳は、浅羽さんにとっても、けっこう大変だったのではないでしょうか。仕事の幅が広い方だったのだなあ、とあらためて思いました。
謹んで御冥福をお祈りいたします。

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