琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

イルマーレ ☆☆☆

http://wwws.warnerbros.co.jp/thelakehouse/

 今さらながら観てきました。
 うーん、キアヌ・リーブスサンドラ・ブロックが好きな人なら、観てもいいんじゃないでしょうか。
 それ以外の映画にある程度の「整合性」を求める人にはちょっと……
 『サウンド・オブ・サンダー』の登場人物に、ぜひ一度観せてあげたい作品です。

 以下ネタバレ感想です(本当にネタバレなので映画を未見の人は読まないでください)。

 もう序盤から、ああ、事故で死んだのはアレックスだったのだな、とバレバレの展開。いや、「過去を変えれば未来が変わる」のかもしれないけれど、あのオチはあまりに「ご都合主義」なのではないかと。昔『ドラえもん』で見た、しずかちゃんの犬を蘇らせる話を思い出してしまいました。というか、本当に好きなら、その前に一度のレストランでの待ち合わせだけじゃなくて、2、3回はアプローチしとけよって話なんですけど。もしかしたら、急病とか身内の不幸なんて可能性もあったわけだしさ。しかし、いくらなんでもケイトがあの年齢で研修を終えたばかりというのも無理があるし、いくら好感を持っていたのだとしても、いきなり初対面の男と恋人同席のパーティでキスなんて、なんて酷い女なのか!モーガンさんは、本当に「いい面の皮」だと思う。彼の立場からすれば、いきなりわけのわからん男が彼女とキスしてるわ、新居を買おうとしたら、突然どこかに行っちゃうんだものなあ。絶対、極度の女性不信に陥るはずです。
 恋愛映画っていうのは、基本的に主人公たちさえよければ、それでいいんだろうけど、どっちかが不細工だったらどうするんだこれって。僕は自分が不細工なので、こういうのって、なんだか不自然だよなあ、と思います。アレックスだったら、私生活でもモテるだろうし、なぜそこまでケイトにこだわるのか理解できん。
 しかし、実際に観ていて、もしこれがバッドエンドであれば、それはそれで内容的にも感情的にも「救いようがない映画」だったので、そういう意味では、「まあ、映画の世界では、このくらいご都合主義でもいいんじゃないか」という気もしなくはないです。とりあえず、サンドラ・ブロックは良い歳の重ね方をしているなあ、とは感じましたし。

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