琥珀色の戯言

3000冊以上の【書評】と500作以上の【映画感想】を、ちゃんと読んで、観て書いてきたブログです。話題になったあの本や映画の感想が、たぶんあります。新書、ノンフィクション、インターネット関連本が多め。

ポセイドン ☆☆☆

ポセイドン [DVD]

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 面白いかつまらないかと聞かれたら「それなりに面白い」と答えるし、「まあ、『パニック・ムービー』が好きな人なら、レンタルで借りて観るにはいい作品なんじゃない?」というのが僕の感想です。もう、こういう映画って「どこから、何から脱出するか?」というのが違うだけで、ストーリーは全部一緒だしね。最初に「仲間」が揃った時点で、こいつは途中で死ぬザコキャラだな、という感じの人はやっぱり死ぬし、生き残りそうな人はかなり強引に生き残るし。この映画では、多少意外なところもあったんですけど。「脱出する対象」として、どんどん水没していく豪華客船というのは、「ちょうど天地がひっくり返ってしまっている」というのもあって、なかなか面白かったです。スーパーファミコンの『セプテントリオン』って、この映画の原版の『ポセイドン・アドベンチャー』をモチーフにしているんですね、そういえば。
 ただ、僕は正直、脱出しようとしている人々が「自分だけ助かればいいと思っている連中」にしか見えなくて、主人公たちに全然感情移入できなかったんですよね。お前元市長のくせに、他の乗員・乗客はどうでもいいのかよ、と。そりゃあ、「ああいう状況では、いたしかたない」のかもしれないけれど、観終わるまで、この違和感は解消されることはありませんでした。他の乗客の描写は、途中から無視されてしまいますしね。だから、「自分がこんな目に遭ったら怖いな……」とは思うけれど、登場人物たちを「頑張って生き延びろ!」と応援する気分になれないんだよなあ。
 ま、あなたたたちは生き残れてよかったけどね……って感じです。
 「脱出アドベンチャー」としては、それなりに「映像力」もあるし、100分弱の短めの作品で気楽に観られますから、巷間言われているほどダメな作品ではないような気はするんですけどね。

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