琥珀色の戯言

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「ウルトラマン」「帝都物語」の実相寺昭雄さん逝去

http://www.asahi.com/obituaries/update/1130/003.html

ああ「帝都物語」好きだったなあ。
実相寺監督には、こんなエピソードも(Wikipediaの『実相寺昭雄』の項より)。

ウルトラセブン』第8話「狙われた街」
本作品は、モロボシ・ダン(=ウルトラセブン)とメトロン星人との宇宙人同士が卓袱台を挟んで会見するシーンが有名だが、当時のTBSは、ウルトラシリーズについては海外への作品の輸出を視野に入れたうえで番組製作を行っており、日本を思わせるものは極力入れない方針であった。故に製作開始の時の申し合わせに際しても、関係者に対してこのことは厳守するように伝えていた。ところが、実相寺はこの事を敢えて無視し、劇中に卓袱台を登場させ、放送後にプロデューサーからこってり絞られたという(辰巳出版『ウルトラマンAGE』に於ける実相寺へのインタビュー記事より要約)。

今でも語り継がれる、あのシュールな卓袱台のシーンには、こんな裏話があったのです。
僕にとっての実相寺監督のいちばんクリアな記憶は、ゲーム雑誌『コンプティーク』で、「地球防衛少女イコちゃん」について、本当に嬉しそうに語っていたことなんですよね。あのとき僕は中学生くらいだったと思うのだけれど、このオッサン、いい年して、何考えてるんだ……と半ばあきれていたんだよなあ。今から考えれば、ああいうイノセンスこそが、実相寺監督の武器であり、魅力だったわけですが。

若い頃から活躍されていたので、ずっと前からおじいちゃんだったような気がするのに、まだ69歳だったなんて、勿体ないよなあ。
でも、作りたいものを他人の目や世間の評価にこだわらずにつくりつづけた生涯は、ものすごく幸せだったのではないでしょうか。
謹んで、御冥福をお祈りします。

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