琥珀色の戯言

3000冊以上の【書評】と500作以上の【映画感想】を、ちゃんと読んで、観て書いてきたブログです。話題になったあの本や映画の感想が、たぶんあります。新書、ノンフィクション、インターネット関連本が多め。

『アヒルと鴨のコインロッカー』映画化

公式サイト:http://www.ahiru-kamo.jp/

映画試写レポート:http://www.tsogen.co.jp/wadai/ahiru_eigaka.html
↑の伊坂幸太郎先生より映画「アヒルと鴨のコインロッカー」によせての一部。

 この、『アヒルと鴨のコインロッカー』という作品は、映像にしにくい仕掛けを含んでいるためか、ことあるたびに、「これは映画にはならないですよね」といろいろな方たちから言われました。僕自身もぼんやりとですが、「これを映画にするのは難しいのではないかな」と思っていました。もし、実現するとすれば、相当、強引で、不自然な手法を取るしかないのではないか、と。
 けれど、中村監督の考え出したアイディアは、ごく自然で無理のないものでした。「そうか、そうすれば良いのか」と担当者と一緒に驚いたのをよく覚えています。

 あの作品はさすがに映像化できないだろう、と思っていたのですが、それを実現したという中村監督の「ごく自然で無理のないアイディア」は、ものすごく気になります。あの作品を読了した人にはわかっていただけるはずですが、「映像化できない」ことはないんだけど、「映像化してしまったら、観客にとっては何の驚きもない」作品になりそうなのに。
 でも、ちょっと悔しいので「僕ならどう映像化するか」というアイディアをいくつか考えてみました。

(1)黒背景で、小説の文章が最初から延々と表示されていくだけ。

まあ、これでは、「映画化」だとしても「映像化」ではないですね。

(2)登場人物の顔を映さないようにする。

これもさすがに不自然か……

(3)そのまま映像化してしまって、観客にはバレバレなんだけれど、登場人物は何もわかっていないという状態を観て愉しむ。

これはこれで面白いと思うのですが、ミステリとしては成り立たないですよね。

とりあえず、「どんなふうに映像化したか?」については、非常に興味深い作品です。
しかし、本当に最近はちょっと売れた小説は、なんでも映画化されてしまうよなあ。
ちなみに、小説版についての僕の簡単な感想は↓に。「絶対に映像化できない」とか書いてますけど。
http://d.hatena.ne.jp/fujipon/20040621#p1

アヒルと鴨のコインロッカー (ミステリ・フロンティア)

アヒルと鴨のコインロッカー (ミステリ・フロンティア)

※今年の12月21日に文庫版が出るそうです。未読の方は、それを待ったほうがいいかも。

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