琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

「M-1グランプリ」と「K-1グランプリ」

 今回のM-1を観ていて、正直「行き詰まり感」がありました。これはK-1の現状に似ているかもしれません。僕がK-1を観始めたときに感じていた「面白さ」というのは、「まだ世界にはこんな『未知の強豪』がいたのか!」という驚きが大きかったような気がするのです。サップとかフィリオが出てきたときは、本当にワクワクしたものなあ。でも、そのK-1も、最近は同じようなメンバーで毎年決勝トーナメントをやっているだけのような印象なんですよね。だから、どうしても「マンネリ感」は否めなくて。新しい人が出てきた!と思っても、既存の勢力を打ち破るほどの実力はなく、ちょっと強い人と当たるとコロッと負けてしまう。結局「もう魚は獲り尽くしてしまったのだろうか?」と考えてしまうのです。大会そのものがメジャーになりすぎてしまったために、もう、選手はほとんどサルベージされてしまっているのだな、と。
 そして、今年のM-1にも、同じ印象がありました。M-1の裾野が広がりきってしまったために、今後「新星」が出てくる機会はほとんど無くなってしまうのではないかという気がします。漫才をやる人は、「まずM-1に挑戦する」という感じですしね。
 今年の決勝のチュートリアル麒麟フットボールアワーというのは、まさに「既存の勢力」なわけで、僕のようにお笑いの最先端を追いかけているわけではない人間にとってはとくに、「なんか新鮮味がないな……」と感じてしまう内容ではあったんですよね。そりゃあ、毎年南海キャンディーズブラックマヨネーズが出てくるわけはないのだと頭ではわかっていても。そして、毎年上位に顔を出している麒麟とか笑い飯とかが「こんなもんだろ」と出してきたネタでも、新勢力よりも面白いというのは、やっぱりなんだかもどかしい。あと、M-1向きのネタって、やっぱりありますよね。勢いのあるネタ、声や動きが大きいネタのほうが、こういう「一発勝負」では有利だと思います。

アクセスカウンター