琥珀色の戯言

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あなたの町の生きてるか死んでるかわからない店探訪します ☆☆☆

あなたの町の生きてるか死んでるかわからない店探訪します (UNPOCO ESSAY SPECIAL!)

あなたの町の生きてるか死んでるかわからない店探訪します (UNPOCO ESSAY SPECIAL!)

 タイトル通り、町でみかける「この店、本当にやってるの?」と疑問になるような怪しい店やさびれた店に突入してレポートするという本+漫画です。前にテレビでやっていた「貧乏脱出作戦」を贔屓にしていた僕としては、非常に興味深く読めたし、けっこう面白かったのですが、逆に、「あの番組の冒頭の『お店紹介』のほうが凄かったな」とか思ってしまったのも事実。この本、800円という値段を考えると元が取れるくらいには面白いのですが、どっちかというと「半死半生の店」のレポートよりも著者の菅野彰さんと立花実枝子さんの心温まる(?)交流がメインになってしまっているような感じで、「料理の仕方によっては、もっと面白くなりそうな素材なのになあ……」と思ってしまいました。いわゆる「オタクな女性どうしの濃密な友人関係」にシンパシーを抱ける人、あるいは著者の2人に思い入れのある人には、すごく楽しめるのかもしれません。
 それにしても、自分たちだって客になることがあるのだろうから、自分の店がどういうふうに客から思われるか想像するのはそんなに難しいことではなさそうなんだけどなあ……それでもなかなか「撤退」できないのが人間ってものなのでしょうか。
 

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