琥珀色の戯言

3000冊以上の【書評】と500作以上の【映画感想】を、ちゃんと読んで、観て書いてきたブログです。話題になったあの本や映画の感想が、たぶんあります。新書、ノンフィクション、インターネット関連本が多め。

「テキストサイト」と「ブログ」の今後

http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20070106/text

↑を読んで思わずハッとさせられました。

もう「テキストサイト」とか「ブログ」には新しい人なんて入ってこないのよね。いやそれなりに入って来てはいるんだけど、コア(核)となる人がいつまでも変わらない。SFやマンガ、サブカルと同じようなものか。

世代交代してメディアが元気になる、ということではなくて、別のメディアで自己表現する、という感じでしょうか。

ミステリーも「新本格」の新しい書き手は出て来てはいるんだけど、多分小説で何かを表現したい人は、文学系か恋愛小説に行ってしまってるんだろうな。

「このミス」の最新版などを見ていると、もう「王道」では通用しなくなってしまっていて(「王道」には、それぞれ人気作家がいますしね)、新しい人たちはみんな、いかに「ストライクゾーンギリギリいっぱいのところに投げるか」で勝負しているような気がしてくるんですよね。それは、「テキストサイト」とか「ブログ」でも同じように思えます。平山夢明さんの1位は、まさにその象徴なのではないかと。
僕の実感として、2005年に比べたら、2006年の後半くらいから「ブログをはじめましょう!」的な雑誌の記事や特集は、コンピューター誌、一般誌とも、急激に少なくなってきています。これは、ひとつの飽和状態というか、「とりあえず、ブログとかを書いてみようと思うような人には情報が行き渡り、興味を持った人は一度はやってみた状態」なのではないかと思います。結局、ライブドアブログアメブロエキブロ、そして「はてな」も、「登録ブログ数は右肩上がりだけれど、休眠ブログはかなり増えているし、裾野が広がったワリには、いわゆる『人気ブログ』の顔ぶれはあまり変わっていない」のですよね。
この状況というのは、昨年末に書いた、K−1やM−1の現状と重なる部分があって(参考:「M-1グランプリ」と「K-1グランプリ」)、結局のところ「裾野が広がっても、『先駆者』たちを上回るような『驚異の新人』たちは、期待されたほどコンスタントには出てこず、逆に、芽の時点で強豪と比較されることによって伸びる機会を失ってしまうことすらある」と思います。いや、ブログとかの場合は、K−1やM−1みたいな「わかりやすい山」が存在しないだけ、隠れた資源はまだまだあるのでしょうし、山の頂上は1つだけではないのも事実なんですけどね。
ただ、現在のところ書店業界では、『電車男』をピークとして、それ以降はごく一部の有名人ブログの書籍化を除いては「サイト、ブログ本は売れない」というのが定説になりつつあり(ネット発の本が「新しい」と錯覚しているのは、残念ながらネットで書いている人だけのようです)、「新しい!」と思っているうちに「ブログ」というのは、かなり「消費されきってしまいつつある」んですよね。むしろ昔の深夜ラジオのように「有名人の固定客へのプロモーションの手段」になっていきつつある印象もあります。
もちろん、今すぐ消えてなくなるというわけでもないのですが、新規参入するには、さらに厳しい時代になってきてはいますよね。
どんなジャンルの話でも、もうだいたい先に書いてしまっている人がいるからなあ……

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