琥珀色の戯言

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昨年のケンタッキーダービー馬・バーバロ逝去

http://www.nikkansports.com/race/f-rc-tp0-20070130-149125.html

 無敗でケンタッキーダービーを制したあと、プリークネスSでスタート直後に重症の骨折を発症、その後闘病生活を続けていたバーバロが、蹄葉炎で回復の見込みがないと判断されたため、29日に安楽死の処置がとられたそうです。
 稀代の逃げ馬であり、サイレンススズカを連想させる怪我でもあったため、競走馬としてはさておき、快復して種牡馬になれればと思っていたのですが、残念な結末になってしまいました。せめて今回の経験が、同じような怪我をしてしまった馬の治療に少しでも役立っていくことを願ってやみません。
 しかし、僕はいつも思うのですけど、もし本当に馬の怪我に対する医療技術を向上させていこうとする気があるのならば、残酷ではあるのですが競争中に故障してしまった「普通の馬」たちをすぐに安楽死処分にするのではなくて、治療を試みてみれば良いのではないでしょうか。症例経験を積んでいけば、蹄葉炎のような合併症対策も含めて、馬の骨折に対する治療成績だって向上していくと思うのですけど。
 名馬が故障したときだけどんなに頑張ってみても、そう簡単に治療成績って良くならないですよね。
 ただ、そこに「経済動物」としての馬の難しさがあるのかもしれませんが、バーバロやサイレンススズカであれば、種牡馬としての価値は10億円どころじゃないはずです。
 でも長年そういうふうに本気で「治療」に取り組まれてこなかったということは、やっぱり、「予後不良も競馬のうち」だというのが関係者の本音だということなのでしょうか……それとも単純に馬主たちが「お金にならない馬の高額な治療費なんて出すのはイヤ」なのかな……

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