琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

アンジェラ・アキさんの結婚に思う

http://blog.excite.co.jp/angelaaki/4795097/

 僕は彼女の最新のCDを1枚持っている程度のリスナーなのですが、この「結婚報告」にはいろいろと考えさせられました。

私は結婚が「ゴールイン」だとは思いません。結婚したからといって
「幸せ」が一生保証される訳ではない事もよく理解しています。
どんな形であれ、恋愛にはリスクがあり、犠牲があり、選択があり、
マンネリな日常のサイクルがある。
でも、「幸せ」を感じたいという切実な気持ちは、皆同じだと思います。

不安な気持ちが無い訳ではありません。結婚を成功させられる自信が
100%あるとも言い切れません。でも、生きていく上で必要なのは、
成功したい気持ちよりも、努力する気持ちだと思います。

 僕自身も結婚したばかりで、今でもあまり実感が湧かないし、自分の選択に100%の自信を持っているわけではないので、この部分はとくに心に響いたのです。あらためて思うのだけれど、さまざまな選択をしながら僕たちは生きているわけですが、その選択は「100%正しい」ものばかりではないですよね。むしろ、「正解がない」「正解がわからない」『選択肢すら見当もつかない」なかで、選んでいかなければならない。現実は、ビアンカとフローラのどちらを選ぶか?なんてシンプルな二者択一ではなくて、「二人とも選ばない」「とりあえず返事を待ってもらう」「夜逃げする」などのさまざまなバリエーションがあるのです。
「結婚する」ということは、「結婚しないで束縛されずに生きていく」という可能性を捨てることだし、「子供を持つ」という選択をして、「子供がいてよかった」と思っている人だって、泣き止んでくれない赤ん坊に憎しみを抱いた夜だってあったはずです。それでも僕たちは(選ぶことができるなら)どちらかを選ばなければならないし、選ぶ前も、その選んだ後も、それが「正解」だったかどうか迷い続け、揺れ続けていくのでしょう。
 それでも僕たちは一緒に旅に出ることを選びました。確かに、大事なのは、これを「正解」だと思い込むことではなくて、これを「正解」にするための努力に違いありません。僕自身は、「結婚してよかった」が60%、「損した」が40%くらいの人生なら上々かな、と考えているのですけど。でも、こんなの数値化してしまうのはすごくヘンですね……

 アンジェラ・アキさんには、「ご結婚おめでとうございます。お幸せに!」という言葉を贈りたいです。
 手垢のつきまくった常套句ではありますが、僕はシンプルにこう言ってもらえるのがいちばん嬉しかったので。
 だって、この先どこに向かうのかわからない旅人にかける言葉は、「よい旅を!」という祈りしかないじゃないですか。

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