琥珀色の戯言

3000冊以上の【書評】と500作以上の【映画感想】を、ちゃんと読んで、観て書いてきたブログです。話題になったあの本や映画の感想が、たぶんあります。新書、ノンフィクション、インターネット関連本が多め。

「ニュースサイトの更新はプレッシャーが小さい」のか?


ニュースサイトの更新はプレッシャーが小さい(とあるブログの舞台裏('07/5/16))
↑のエントリは、けっこう「ニュースサイトをやっている人たち」の反発を招いてしまったみたいですが(まあ、このタイトルを付けた時点で、けっこう「(反発を受けることを含めての)話題性」を狙っていたのも事実でしょうし)、このエントリについて、僕が思ったことを書いてみようと思います。

僕は厳密に言えば「ニュースサイト管理人」ではないのですが「いやしのつえ」というサイトで、ときどき<本日のオススメ>ということで、2〜3つの記事を紹介しています。正直、これを最初に始めた理由は、「オリジナルの文章を書いたときだけしかトップページを更新しないと、週1回、せいぜい2回くらいしか更新できないから、はてなアンテナもなかなか上がらず、来てくれる人が減っちゃうのではないか」という、ものすごく生臭いものでした。やっぱり、サイトって、更新頻度が少ないとさびれちゃいますしね。
でも、「週に2回くらい、自分が面白いと感じた記事を紹介する」というのは、実際にやってみると、本当にけっこう大変だったんですよ。
僕が「ネタ元」として利用させていただいているのは、自分のアンテナの他に「はてなブックマーク」のホットエントリとか、「テキスト庵」とかなのですが、それらの中で面白そうな記事をざっと眺めるだけでも、けっこうな時間がかかります。そして、その中で<オススメ>として紹介するものを選ぶのですが、正直、「これを紹介しよう!」と思うようなエントリは、本当に少ないのです。いや、つまんない記事ばっかりって言うのではなくて、僕の中に「基準」みたいなものがあって、それに当てはまるエントリが少ない、というだけのことです。
僕の「オススメ」の基準というのは、

(1)あまりメジャーになりすぎていないこと(はてなブックマークが100以上もついているようなものは、なるべく避けるようにしています)。
(2)エロは避ける(けっこう職場で読んでくれている人も多いと思うので)。
(3)専門科向けの技術系の話題や「はてな」の内輪だけで盛り上がっているような話題は拾わない。
(4)そんなに多くのブックマークがついていないけれど、読んだ人が「少し賢くなったかな」と思うようなエントリを選ぶようにする(要するに、「いやしのつえ」は読んでいるけれど、「はてなブックマーク」を自分で使っているほどではない、というコアなネットユーザーではない人に喜んでもらえるようなものを探す)。
(5)なるべく他所で取り上げられていないようなサイト、ブログを拾うようにする(これは最近ほとんどできていないのですが)。
(6)「ゲーム」「世界や日本の文化」「本」「医療」などの話を中心に。
(7)単なる「ニュース」ではなくて、なんらかの「書き手の言葉」が入っているものを選ぶ。

 まあ、こんなところです。でも、たったこれだけの基準で、しかも、1週間にせいぜい5〜6個しか紹介しないにもかかわらず、なかなか大変な作業ではあるんですよね。調子が良いときには、30分もかからないときもあるんですけど、うまくいかないときには、2〜3時間巡回した挙句に「今日の更新は中止!」ということもあります。

 ただ、実際に更新するための作業をしていて、確かに「ニュースサイト的な更新」のときのほうが、「手をつけやすい」ような気はします。なぜかというと、「ニュースを拾って紹介する」という場合には、まず最初にやることが、「他の人が書いたものを読む」という「受け身の作業」だからなんですよね。正直、疲れていて、それでも「そろそろ更新しなくっちゃな」というときに、WORDの真っ白なページに立ち向かっていくのはかなりキツイのです。「テキストサイト」の文章を書くのは、書きはじめがいちばん辛い。
 ところが、「他の人が書いたものを紹介する」ときには、まずは「読んでいればいい」ので、スタートからアクセルをいきなり全開にする必要がありません。読んでいるうちに少しずつエンジンが温まってきたりもします。読んでいる時点で、すでに「更新がはじまっているような気分」になれるので、自分のなかに「書きたいエネルギー」が充満していなくても、ゆっくりと「更新」に向かって進んでいくことができるのです。

 ただし、「結果的には、『他の人のサイトやエントリの紹介』のほうが、時間がかかった」ということのほうが、かえって多いんですよね。他の人が書いたものを紹介するときには、「どれを紹介するか選ぶ」という作業のほかにも、「自分が誤読していないか確認する」ことに慎重になる必要がありますし、紹介するサイトの名前ひとつとっても、「他の人のサイトだからこそ」一字一句間違えないように気を遣います。僕も紹介される側のときにサイト名を間違われていたりすると、ちょっと嫌な感じなので。
テキストサイト」での更新が「自分の内に隠れているものを解放する作業」であるとするならば、「ニュースサイト」の更新というのは、「外から来た刺激を自分の内で解釈する作業」なのです。だから、この2つの「更新」というのは、本質的には異質というか正反対の性格を持つもので、やっぱり、人によって「どちらが気楽か」というのは、違ってくると思うんですよね。ちなみに、僕にとっては、「自分でオリジナルを書くときは、全然書けないと時間を損したような気分になって落ち込むけど、ニュースサイト的な更新のときは書けなくても読んだだけ得したような気分になれるから、どちらかといえばニュース紹介のほうが気楽」です。もともとあまりテンションが高い人間ではなく、エンジンが温まるのに時間がかかりますし。ただ、これは僕が「ニュースサイトを中心に置いている管理人ではない」からなのかもしれません。

 僕にとって、「テキストサイト系」の更新っていうのは英語とか数学の勉強みたいなもので、「ニュースサイト系」の更新というのは、世界史の勉強みたいなものなんですよね。世界史は「とりあえず教科書を読んでいれば、勉強したような気分にはなれる」っていう。実際は、ボーっとしながら読んでいるだけでは、何一つ身についちゃいないんですけど。

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