琥珀色の戯言

3000冊以上の【書評】と500作以上の【映画感想】を、ちゃんと読んで、観て書いてきたブログです。話題になったあの本や映画の感想が、たぶんあります。新書、ノンフィクション、インターネット関連本が多め。

適当論 ☆

適当論 [ソフトバンク新書]

適当論 [ソフトバンク新書]

本当の「生き方上手」はここにある!
発言の「適当さ」「無責任さ」が魅力となり、一般視聴者はもちろん、各界の著名人にもファンの多い高田純次。なぜ人々は彼に憧れるのか? 彼のこれまでの発言とインタビューから、適当に、かつ楽しく生きる方法を学ぶ。本当の「生き方上手」。


これはひどい!」

 あらゆる本にはなんらかの価値があるという「書籍性善説」を信じている僕も、読み終えて思わず「何これ?」と呟いてしまいました。
 著者は「高田純次」となっているのですが、内容は精神科医和田秀樹さんとの対談が少しと、和田先生による高田さんの心理テストの結果、そして和田先生による高田さんの過去の書籍から引用した言葉の解説。この本は和田秀樹著の『高田純次論』でしかないのに、いかにも高田さんが自分で書いたような売り方をされているのは非常に不誠実です。
 この本、創刊されたばかりの「ソフトバンク新書」のラインナップの1冊なのですが、この本を読んだだけで、最近の「新書の粗製乱造」に対する憤りすら覚えます。「新書ブーム」にあやかろうとしているのでしょうけど、この本を700円出して買った人は、たぶん、「新書なんてタイトルだけで売ろうとしている内容が無い本ばっかりだ」と幻滅してしまうと思います。一昔前までは、新書っていうのは、「あんまり売れそうにはないけれど、アカデミックな内容をわかりやすく誠実に書いてある本」が主流だったはずなのに、今の新書は「とりあえず話題になりそうな人や物事をツギハギして売っとけ!」みたいな感じの本ばかり。
 なんだか、「新書アタリショック!」みたいなのをあらためて痛感させられた本でした。ソフトバンクさん、もっと真っ当に商売しましょうよ……

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