琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

元教授ら「新風舎」を提訴

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070704i414.htm

 この手の「自費出版共同出版ビジネス」については、
「自費出版」は、美味しい商売!(by 活字中毒R。(06/11/10))
を御参照ください。

 彼女の母親は自費出版社界の最大手で出版した、という。最大手だけあって一つ一つ両者納得ずくで契約を結んでいる。「こんなにすばらしい原稿なんだから、きちんとハードカバーで、って担当編集者は言うのよ」ということでまず150万円位の見積もりから始まって、写真が入って、地図が入って、と少しずつ製作経費が高くなっていく。「それで、本になったら書店で売りたいかって聞かれたそうなの、売るならあと50万、営業マンが書店で販促するならあと50万、って高くなっていくみたい。広告を打つならあといくら、っていう具合に」なるほど、かかる経費はきちんと注文主の負担、というマニュアルができている。書店での経費が妥当な金額かどうかは別として。「私が反対して、書店で売ることはやめたの、誰が買ってくれるのよ、って言ったら母親は悲しそうだったけれど」(『書店繁盛記』(田口久美子著・ポプラ社)より)

 しかし、この問題、たぶんあまり大きくメディアで採りあげられることはないでしょう。
 多くの「自費出版社系出版物」の宣伝は新聞広告で行われていますし(ということは、新聞社にとって、自費出版者は貴重な「広告主」なんですよね)、大手書店も「出版相談会」の場所を提供したりして間接的に「協力」しているのですから。

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