ブルース・ウィリスが悪夢のような事件に遭遇しながらも知恵と体力を駆使して巨悪と戦い抜く、大人気アクションシリーズ第4弾。ウィリスは人間味あふれる主人公ジョン・マクレーンを演じるほか、製作も兼任。『アンダーワールド』のレン・ワイズマンを監督に迎え、全米を襲うサイバーテロの野望に立ち向かう最強に“運の悪い”男の不死身の奮闘を活写する。閉鎖的な空間での死闘が多かった前作までに比べ、カーアクション満載の豪快なアクションの数々に圧倒される。
デジタルによって制御されている全米の都市機能の壊滅を狙う謎のサイバーテロ組織が動き出し、システムがテロによって攻撃されようとしていた。アメリカ政府ですら機能不全に陥ってしまう緊急事態のなか、これまで幾度となく危機を救ってきた元刑事のジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)が、再び事件解決に乗り出す。 (シネマトゥデイ)
途中何度も、「それ、普通死ぬだろ!」とツッコミたくなるようなシーンがあって、観ながら思わず苦笑してしまったのですが、それでも死なないのがジョン・マクレーンなんですよね。「マクレーンは死なない」のがわかっていながら「ここまでやるのか!」と思わず笑ったりドキドキしたり。こういうのが「キャラクターが確立されている」ということなのでしょう。観客が「いまさら『ダイ・ハードなんて…』と黒い期待をしながら観ているのを見越しているようなマクレーンのセリフの数々に、『ロッキー・ザ・ファイナル』でのスタローンの開き直りを思い出してしまいました。しかし、ここまで来ると、マクレーンって、刑事というよりターミネーターかコマンドーなのでは……
ほんと、久々に「痛快な(まさに「痛みが伝わってくる」し「快い」)映画」を観たような気がします。
「娘は助ける、あとは全員殺る!」まさに、シンプル・イズ・ベスト!なアクションムービーです。
敵がコンピューターに詳しいわりにはあまりにも無用心で暴力的なのと(普通、あのやり方だと初期で味方に裏切られそう……)、戦闘機はさすがにやりすぎなのでは(笑ったけど)、とも思いますが、ほんと、ブルース・ウィリスも、このシリーズも、まさに『ダイ・ハード』!もうダメなんじゃないかとみんながあきらめかけたところだったのに、この『4.0』で一気に息を吹き返したようです。
それにしても「オタク」のイメージって、アメリカでも日本でもあんまり変わらないものなんですね。