琥珀色の戯言

3000冊以上の【書評】と500作以上の【映画感想】を、ちゃんと読んで、観て書いてきたブログです。話題になったあの本や映画の感想が、たぶんあります。新書、ノンフィクション、インターネット関連本が多め。

ゴーストライダー ☆☆

内容紹介
究極のヒーロー×バイクアクション登場!
ヘルバイクがビートを上げる時、悪を倒しに奴が来る!

【ストーリー】
スタント・ライダーのジョニーは、悪魔メフィストに自らの魂と引き換えに父の命を救う契約を結んでしまう。ところが父はスタント中の事故で死亡。ジョニーの魂は悪魔の手に渡ってしまう。一方、メフィストの息子のブラックハートが地上に姿を現し、地獄を我が物にしようと動き出していた。メフィストは、それを阻止するため“ゴーストライダー”を差し向ける。そのゴーストライダーこそ、ジョニーだった。そして彼は炎を吹きあげるヘルバイクに乗って、悪魔たちとの壮絶な戦いに挑む!

 この映画、僕の新婚旅行先のイタリアで、なぜか大々的に宣伝されていて、街中でポスターを見かけたのを覚えています。いかにもB級アクションっぽい印象で、内心、「誰がこんな映画観るんだ?」と大いに疑問だったのですが、ニコラス・ケイジはイタリアでそんなに人気があるのでしょうか?

 それで、なんとなく記憶に残っていたため、今回DVDになったのを機に観てみたのですが、観終えた直後の率直な感想は、「ニコラス・ケイジ、仕事選べよ……」でした。いや、『シティ・オブ・エンジェル』での、やたらとメロウで鬱陶しい感じの天使役のときもそう思ったんだけど、ニコラス・ケイジさんって、あんまり「この役は自分のキャラクターに向いているか?」なんてことは考えない人なんでしょうか。ついでに、キャスティングを聞いたときには「ピーター・フォンダも仕事選べよ……」とちょっと思ったのですが、けっこうこちらはハマっていたような気がします。

 でも、いろいろ調べてみると、この映画、ニコラス・ケイジさんにとっては、「待望の仕事」だったみたいなんですよね。Wikipediaによると、

芸名の「ケイジ」の由来はマーベル・コミック社のコミック「パワーマン」の主人公ルーク・ケイジから。

らしいですし(ちなみに、ニコラス・ケイジさんは、フランシス・フォード・コッポラ監督の甥にあたるそうです。でも、それを言われるのをものすごく嫌がっていたのだとか)、AmazonのDVD紹介には、

コミックス好きとして知られ、一時はスーパーマン役のオファーまでされていたニコラス・ケイジが、マーベル・コミックスの人気キャラクターを演じたのが本作だ。悪魔との契約で燃えるドクロ頭を持つ“ゴースト・ライダー”となった男を大熱演している。

なんて書かれています。御本人はノリノリだったわけです。「一番やりたかったキャラクター」なんて仰っていたらしいし。

 この映画、正直言って、同じアメコミ原作の映画でも、『スパイダーマン』のお金のかけかた、練りまくられた演出に比べると、いかにもチープ。ストーリーは破天荒というか、いや、ロクサーヌ度胸良すぎだろ、もっと驚くところだろそこ!とか、この敵の手下、ショッカーの戦闘員レベルに弱い……(ちなみにボスも腰砕けなくらい弱いです)とか、ゴーストライダー無意味に周囲を破壊しすぎ!とか突っ込みどころ満載。でもまあ、こういう映画は、そんなふうに突っ込みながら観るべきもの、なのかもしれませんけどね。
 ほんと、観ても賢くなるわけでもなければ、人生を学ぶこともできない映画です。

 しかし、それでも僕はこの映画を「観てしまった」わけなのですよ結局。同じ2時間をかけるのであれば、『それでもボクはやってない』を観たほうが、はるかに有意義なような気がするのに。
 結局、「良い映画」であることと、「観たくなる映画」であることというのは、必ずしも同じではないのかもしれませんね。多くの人が、多くの場合に必要としているのは、すばらしいし有意義だけれども内容が「重い」、『それでもボクはやってない」ではなくて、「何の役にもたたないけど、バカバカしい部分を含めて気分転換にはなる『ゴーストライダー』のほうなのですよね。
 「燃えるドクロ頭を持つ“ゴースト・ライダー”」がヒーローっていう設定は、ある意味すごいセンスだとしか言いようがないのですけど、日本にも「黄金バット」がいるからなあ……

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