琥珀色の戯言

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安倍首相、「辞任」できてよかったですね。

星野智幸 言ってしまえばよかったのに日記(9/12)

安倍首相が国会の始まった直後に辞意表明。参院選で記録的大敗をしたのになぜ続投するのか誰にも理由がわからなかった以上、なぜ今急に辞めるのかも誰にもわかるわけがない。松岡農水大臣の自殺に匹敵する、幼稚きわまりない自己完結だ。

と星野さんは書かれていて、僕も「確かに無責任な辞め方だよなあ」と思います。
しかし、野党のみなさんが、テレビで「このタイミングで辞めるなんて!」って怒っているのを観ると、「今すぐ辞任しろ!」って言ってたのは誰だ?とも感じるので、結局辞めても辞めなくても責められるという状況そのものが悲劇的だったのでしょう。

でも、僕は安倍首相の会見での

 安倍首相は記者会見で、辞任を決意した理由について「(参院選後も)改革を進めていくとの決意で続投し、内閣改造を行ったが、今の状況ではなかなか国民に支持、信頼され、力強く政策を前に進めていくことはできない。ここは自らがけじめをつけることで局面を打開しなければならないと判断した」と説明。

 また「私がいることによって、残念ながらマイナスになっている。私が首相であることで野党党首との会談もできない状況が生まれている」と語った。さらに「なるべく早く、本日から次の自民党総裁を決めて欲しい」と述べた(毎日新聞)。

というような言葉を読むと、ひとりのあまり政治に興味のない人間としては、
「安倍さん、自殺する前に首相を辞められて良かったね」
と声をかけたい気分です。
この安倍さんの言葉って、非常に自罰的な印象を受けますし、安倍さんはかなり精神的に追い詰められ、ひどい鬱状態になっていたのではないかと。
それでも職責をまっとうしなければ、とがんばってはきたけれど、ついに「精神的な限界」がきて、辞めることを決断したのだと思います。
「タイミングが悪い」っていうけれども、「精神的な限界」は、タイミングを選んでやってくるわけではありません。
いや、そんなふうに「精神的に脆い」人間が首相としては「不適格」であることは間違いないんですけど、安倍さんは歴代の日本の首相のなかでも、「タイミングが悪かった」「周囲に足を引っ張られまくった」人であるのも事実でしょうし、自分の何が悪いのか受け入れられないまま、プレッシャーだけがつのって追い詰められてしまったんでしょうね。参議院選挙の敗北の際にも、世論調査などでは、安倍首相個人に対しては、同情的な人も多かったようですし。
そもそも「首相として無能だから死んでもいい」ってわけないしね。
そんなことが許されるのなら、僕のような無能な医者は100回くらい死んでます。

なにはともあれ、安倍さん、ゆっくり休んでください。
たぶん、安倍さんは、「普通の人間」すぎたんですよ、首相としては。

そうそう、

この首相と自民党の関係は、朝青龍日本相撲協会の関係とそっくりである。ともに組織としていったん解体するほかないのではないか。

って言うけどさ、あれだけバッシングしておいて、「精神的な弱さ」を指摘するのは、あまりに可哀相なのではないかと。
「首相」とか「横綱」なんていうのは、どんなに当人が精神的に追い詰められていても「叩いていい」って考えている人が多いというのは、正直怖いです。朝青龍に引退勧告している横綱審議委員会の人たちって、もし朝青龍が辞めたら、「そんな人を横綱に選んだ責任」をとって、みんな辞任するんですよね? それじゃなかったら、もうちょっと「立ち直らせる方法」を考えてやれよ。
僕は朝青龍のファンではありませんが、この数年間、「相撲」を背負って立ってきたのは、間違いなく朝青龍です。出演しているのがバラエティ番組であっても、朝青龍を観ることで、「相撲」がいまも存在していることを、多くの人は再確認したはず。
まあ、僕個人としては、朝青龍のほうから三行半をつきつけて、総合格闘技にでも転向しちゃえばいいと思うんですけど。
あるいは、『ああ、播磨灘』みたいに「独自興行」を開催するとかさ。

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