琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

「こんなものに金を払う価値なんてない」


漫画家の島本和彦さん「YouTubeでエヴァを見たつもりになるな。日本はアニメや漫画を見る作法がなっていない」(「痛いニュース(2008/1/28))

 うーん、僕は基本的に「自分が好きなものの火を消さないためには、ちゃんと対価を払うべき」だと考えている。いや、『YouTube』も『ニコニコ動画』も大好きだけどさ。
 僕はX68000というマイコンで「ユーザーが『コピーで安く手に入るから』という理由でお金を払うことを渋ってしまったがために消えてしまったゲーム文化」を体験した。
 端的に言えば、「いいものを作った人が報われるシステム」を維持していかないと、そのジャンルの創作というのは先細りになっていくのだ。
 そして、僕自身が今は「好きなことにある程度はお金を遣わなければならないくらいの大人」になっていることを自覚しているので、「自分が好きなものが生み出され続けるための投資」をしているつもりだ。まあ、その一方で、今のテレビというのは、「つい先週放送された番組なのに、それを手軽に観るための合法な手段がほとんど無い」場合が多くて、非常にもどかしいものではあるのだけども。

 僕はあえて言っておきたい。
 みんな、「お金も払いたくないようなもの」なんて観ているほど人生は長くないし、君たちが自由に使える時間なんて、もう残りわずかなものだぞ。悪いことは言わないから、「タダだけどそんなに観たくないもの」より「金を払ってでも観たいもの」を先に観ておけ。実際は、気合の入った作品ばかり観ていたら疲れてしまうだろうし、「軽く観られる」ものが必要な場合もあるのだろうけど。
 一番情けないのは、自分で「こんなものに金を払う価値なんてない」と言うようなものを「タダで」観て喜んでいる奴等だ。それって、「俺は時間の使い方もわからないバカだ」って宣言しているようなものじゃないのか?

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