琥珀色の戯言

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『アフタースクール』感想 ☆☆☆


映画「アフタースクール」公式サイト

あらすじ: 母校の中学で働く教師、神野(大泉洋)のもとに、かつての同級生だと名乗る探偵(佐々木蔵之介)が訪ねてくる。探偵は、神野の幼なじみで今は一流企業に勤める木村(堺雅人)の行方を追っていた。心ならずも木村探しに巻き込まれるうちに神野の知らない木村の姿が明らかになり、事態は誰もが予想しない展開に向かっていく。(シネマトゥデイ

 水曜日のレイトショーで鑑賞。レディースデーということもあり、客入りは20〜30人程度。
 この地方都市のシネコンとしては、けっこうお客さん入ってるなあ、と思いました。
 何を書いてもネタバレになりそうな作品なので、観た印象みたいな話しか書けないのですが、「あっと驚く予想外の展開」というよりは、「なんだかわけがわからないまま話が進んでいき、最後にスッと腑に落ちる」という感じの映画です。細かい演出も効いているし、大泉洋さん、佐々木蔵之介さん、堺雅人さんという出演者もいい感じ。こんなにうまくいくわけないだろう……と思っていたら、そこがまた伏線だったりするんですよねこれが。
 ちょっと「中だるみ」してしまったような気がしましたし、「本当に『予想外の展開』だったか?」と問われれば、「予想してはいなかったけど、そんなに驚きもしなかった」と答えます。「ああ巧いなあ」とは思うけど「驚いたなあ」という感じじゃない。
 「とてもよくできたドラマ」だと思いますが、僕は「せっかく映画館で観るのだったら、圧倒的なスペクタクルを味わいたい」ので、「いい映画だけど、DVDになってからレンタルで観てもそんなに変わらなかったかも」というのが率直な感想です。
 個人的には、この作品の魅力って、「意外性のある展開」よりも、「学生時代の『同級生』という人間関係へのセンチメンタリズムが刺激されること」だと思います。あいつとしばらく連絡とってないなあ、とか、観終えて考えてしまいました。

 出演者の顔ぶれもあって、ちょっと「舞台的な」作品で、『キサラギ』を楽しめた人には、きっと楽しめると思いますよ。

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