琥珀色の戯言

3000冊以上の【書評】と500作以上の【映画感想】を、ちゃんと読んで、観て書いてきたブログです。話題になったあの本や映画の感想が、たぶんあります。新書、ノンフィクション、インターネット関連本が多め。

グッド・シェパード ☆☆☆☆


グッド・シェパード [DVD]

グッド・シェパード [DVD]

内容紹介(Amazonの「商品説明」より
【CIAのゴッドファーザー 巨大国家の秘密は、彼の知能と犠牲により守られる!】
【監督:ロバート・デ・ニーロ×製作総指揮:フランシス・F・コッポラ、ハリウッドTOP1俳優:マット・デイモン×アンジェリーナ・ジョリー競演で贈るサスペンス超大作!!】

1961年、キューバカストロ政権転覆を目論んだピッグス湾侵攻作戦がCIA内部の情報漏れで失敗し、指揮をとったベテラン諜報員エドワード・ウィルソンは窮地に立たされる。 第二次世界大戦前夜、イェール大学在学中に秘密結社スカル&ボーンズに勧誘されされたのを機に、この道に足を踏み入れて以来、戦中、戦後と優秀な諜報員として暗躍してきたが、その陰で妻と息子は孤独な生活を強いられていた…。 作戦失敗の数日後、作戦を指揮したエドワード(マット・デイモン)の元にCIA内通者と敵側スパイと思われる男女が映ったテープが届く。彼は部下のレイ(ジョンEタートゥーロ)にその分析を依頼するが……。

予告編を観て、「面白そうだな」と思っていたのですが、劇場公開時には3時間近い長さと重苦しそうな内容で敬遠していた作品。DVD化されたのでようやく観ました。
やっぱり3時間近くというのは「長い」し、話も「暗くて救いようがない」のですけど、全編に溢れる緊張感と映像の美しさは非常に印象的でした。製作総指揮がフランシス・フォード・コッポラ、監督がロバート・デ・ニーロというコンビの作品のためなのかもしれませんが、CIAもコルレオーネ一家も、組織としての性格は同じようなものなのかな、とか考えてみたり。
「良い組織人」である一方で、家庭人としてはどんどん歪んでいく(というか、何年間も家を留守にして、しかもどこに行っているのかわからない、という世界らしいので)エドワード。こういう人生って「幸せ」なのか?とこの映画は僕に問いかけてきます。
多くの観客は、この作品を観て、「自分の人生は平凡でよかった」と胸をなでおろすのでしょうが、僕は、「でも、普通の社会人で、普通の家庭人という人生が、そんなに良いものとも限らないよな」というような気もしたんですよね。こういう仕事は、たぶん、ある種の人々にとっては、ものすごく「魅力的」なのでしょうし、平凡な人生というのは、死ぬときに本当に心から「満足」できているものなのだろうか?
どう生きても、「完璧な人生」なんて、ないのかもしれないけど……
マット・デイモンの抑えた演技も魅力的な佳作です。観ても全然いい気分になれない作品ではあるのですが、「幸せ」とか「仕事をする意味」とかについて、いろいろ考えさせられる映画ですよ。

CIAには、なぜ“the”をつけないんだ?

“God(神)”に“the”をつける奴なんていないからだよ!

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