琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

ブログを書く意味


赤枕十庵失踪事件(過去ログ消す罪と、ブログを書く意味)(by 他人の不幸は蜜の味(6/17))

僕は赤枕十庵さんと直に接したことは(たぶん)なかったので、「閉鎖と過去ログ消去」の理由については言及しようがないのだけれど、↑のlstyさんの文章の

 だから繰り返しになるけど、書き続けることですよ。ありがちな言い回しになるけど「ブロガーの生き様をweb上に刻む」ってことですよ。くだらないことでも、それが若者にとっては参考になったり、誰かの生きる糧になったりするかもしれないでしょう。
 ブログを書くっていうのは自分の人生をアーカイブ化する、検索可能にするって事ですよ。それは誰のためかというと、まずは自分のためなんだろうけど、やっぱり他人のため、とりわけて若者のためなんじゃないですかね。
 いやそうはっきり書くとめんどくさくなるけど、実のところそうなんじゃないか。

 という記述に胸を打たれたので、紹介させていただきました。

 僕にとって「ブログを書く」というのは、「人類の(というのは大風呂敷で、日本語で書いているかぎりは、せいぜい『日本人』くらいが対象なのでしょうけど)叡智という巨大な図書館の片隅に、自分が書いた本を1冊、そっと置かせてもらっているような感じ」なのです。
 この巨大な図書館で、誰かが手にとってくれるかすらわからないし、「役立てて」くれる人なんて全然いないかもしれない。でも、その本は、とりあえず「そこにある」。
 本はいずれ朽ちて捨てられてしまうだろうけど、手に取ってくれた人の中に、ごくごく微量でも「何か」を遺し、それがなんらかの形で未来に繋がっていくかもしれない。
 ささやかな自惚れですが、僕にとっては、これは、数少ない「存在証明」のひとつなのです。

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