琥珀色の戯言

3000冊以上の【書評】と500作以上の【映画感想】を、ちゃんと読んで、観て書いてきたブログです。話題になったあの本や映画の感想が、たぶんあります。新書、ノンフィクション、インターネット関連本が多め。

槇原さんと松本さんと「創作者としての倫理観」


asahi.comでは、こんなふうに書かれています。

 問題となったのは、槇原さんが作詞し、人気デュオ「CHEMISTRY(ケミストリー)」が歌う「約束の場所」の歌詞に出てくる「夢は時間を裏切らない/時間も夢を決して裏切らない」という部分。松本さんは、「999」に出てくる「時間は夢を裏切らない/夢も時間を裏切ってはならない」というせりふの盗作だと主張している。

 証人尋問で槇原さんは、このせりふについて「全く知らなかった」と述べ、「(覚せい剤所持の)事件を起こして以来、仏教を勉強していた。歌詞は『因果応報』の教えを、分かりやすく伝えたものだ」と説明した。

 一方、松本さんは、せりふについて、「座右の銘として公に発表し続けてきた大事な言葉で、傷つけられた思いだ」と述べ、槇原さんに対して「公の場で謝罪してほしい」と訴えた。

YOMIURI ONLINEでは、以下のような記事。

 問題となったのは「夢は時間を裏切らない 時間も夢を決して裏切らない」という歌詞と、「銀河鉄道999」の「時間は夢を裏切らない、夢も時間を裏切ってはならない」というセリフ。

 法廷では、まず槇原さんが尋問に立ち、「問題の歌詞は、仏教の『因果応報』の教えに基づき、『あきらめずに時間をかければ、夢はきっとかなう』というメッセージを込めて自分で考えた。泥棒扱いされて非常に不快」と発言。松本さんの尋問を待たずに、法廷を後にした。

 これに対し、松本さんは「偶然似ることはないし、万一、私の著作を知らなくても頭を下げるのが、創作者としての倫理感だ。一言謝ってくれれば終わりにしようと思ったのに、公式の謝罪がない」と反論した。

 このYOMIURI ONLINEでの松本さんのコメント、事実なんでしょうか?
「万一、私の著作を知らなくても頭を下げるのが、創作者としての倫理感だ」
 ええっ?「偶然似ちゃってすみません」って謝らなくてはいけないの?
「どこかで聞いて、耳に残っていて使っちゃったのかもしれません」くらいなら、ありえる話だとは思うけど……

 こうしてブログとかを書いていると、「これ、僕のネタを真似したんじゃないの?」って思うことってたまにあるんですよ本当に。
 でも、一歩引いて考えてみると、これだけ大勢の人がブログをやっていて、しかも、取り扱っているネタが新聞の社会面に載ってるような話だと、「みんな同じようなことを考えている」のが、むしろ当然なんですよね。
 槇原さんの世代だと、『銀河鉄道999』をテレビや映画で観たりマンガを読んだりしたことがあるほうが自然だと思うし、無意識の記憶に刷り込まれていた可能性は十分あるとは思うんですよ。たしかに「誰でも思いつくような表現じゃない」だろうし。
 でも、「世界で松本さんしか思いつかないような言葉でもない」。
 松本さんの気持ちはわからないでもないんだけど、なんというか、いまの松本さんは、自分を客観視できなくなっているような気がしてなりません。こういうのは、「槇原さんも子供の頃読んで、覚えていてくれたのかもしれないね」とか言っておいたほうが「美しい」と思うのだけれども。こんな話で、『999』を汚してほしくない……

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