琥珀色の戯言

3000冊以上の【書評】と500作以上の【映画感想】を、ちゃんと読んで、観て書いてきたブログです。話題になったあの本や映画の感想が、たぶんあります。新書、ノンフィクション、インターネット関連本が多め。

理系の人々 ☆☆☆☆


理系の人々

理系の人々

内容(「MARC」データベースより)
細かい、理屈屋、ウンチク好き…。うっとうしいけど、憎めない。Web系エンジニアである著者が、身の周りで起きた「理系な」出来事を描く。『エンジニア★流星群』掲載に書き下ろしを加えてまとめたもの。

僕は自分のことを「文系」だとずっと思っていたんですよ。
医学部は「理系」に含まれるのですが、僕は大学受験までずっと「理数系が苦手なエセ理系」として過ごし、「特殊入試」(一時流行った「センター試験+小論文+面接」)で大学に入ったので、僕の周りには「自分より理系なヤツ」しかいなかったのです。
でも、この『理系の人々』を読んでいると、「ああ、僕はけっこう『理系』なんだな……」とあらためて思い知らされたような気がします。

デートのとき「どこか寄りたいとこある?」って訊かれて、

うーん、本屋!

じゃあ、電器屋!

って「理系男」が答えて彼女に辟易される話なんか、「お前は俺か!」と打ちのめされたような気分です。
それで、「どっちも一人で行けるじゃない!」とか「電器屋になんでそんなにしょっちゅう行く必要があるの?」なんて言われたりして。

「理系」「文系」って言いますが、結局のところ、それはその人が置かれた環境にも大きく左右されるもので、「はてなダイアラー」のなかでは、かなり「文系寄り」だと自分では思っていた僕も、平均的な日本社会からみれば「それなりに理系」なのでしょうね。
たぶん、世の中には、僕があまり知らない、関わったことがない、「文系的で、ネットはメールとamazonしか使わない、人と人とのコミュニケーション重視の世界」が広がっていたりするのだろうなあ。

『オタリーマン』シリーズもそうなのですが、この『理系の人々』、値段のわりにはけっこう分厚く、「お得感」がある本です。
二番煎じっぽいイメージ+書店での大宣伝でなんとなく敬遠していたんだけど、予想していたよりも面白かったです。

夜更かしネットゲーマーが

うるせー! 寝たら明日が来ちゃうだろ!

って叫ぶシーンは、あまりに身につまされて、ちょっと泣けました。

アクセスカウンター