琥珀色の戯言

【読書感想】と【映画感想】のブログです。

(プチ)パチンコ依存から脱出するための8か条

(1)所持金をなるべく最低限にする。

ギャンブルに行くときに「余裕を持つ」のは危険。


(2)パチンコ雑誌を買わないようにする。

「情報」を得ると、その台を打ってみたくなる。依存対象の情報には極力接しないほうがいい。競馬も新聞読むと馬券買いたくなるしね。
読んでおいたほうが「個々の勝負で勝てる確率は上がる」のだけど、トータルでみれば損。


(3)どんなにハマった後でも、大当たりの確率は同じ。

最初の1回転も、1000回ハマったあとの1回転も、大当たりの確率はみんな一緒。
「これだけハマったんだから、そろそろ出るはず」って、そんなことはない。
いくら損したって、機械がお情けで出してくれるわけないのだ。


(4)悔しくてやめられない、と思ったときは、まず一度店の外へ出ろ。

店内のトイレやジュースの自販機じゃダメ。不思議なもので、一度外の空気を吸うと、けっこう冷静になれることがある。
↑の(1)に対して、「どうせ足りなくなったら下ろすんだし」って言い訳をする人がいるけど、ほんと、店の外に一度出てみると、「これ以上やっても傷口広げるだけだよなあ」って切り替えられることがあるんだよ。
パチンコ屋という「場」の力って、ものすごく強い。


(5)収支をつけろ

あの「レコーディング・ダイエット」と同じで、最初はとにかく「やめるとかじゃなくて、とにかくありのままに収支を記録すること」。
パチンコ屋に行くまでのガソリン代や途中のジュース代、パチンコ雑誌代まで全部。
浅田次郎さんが競馬に関する著書で仰っていたのですが、「そういうトータルでの使用金額を含めてプラスになっている人はほとんどいない」と思いますし、その現実を知ることが大切。
ただ、これも「レコーディング・ダイエット」と同じで、ちゃんと記録するのって、けっこうキツイんですよね、わかっていても。


(6)パチンコ屋から物理的な距離をとれ!

極端な話、アメリカに移住すればいくらパチンコ好きでもできないよね。
僕がいまほとんど行かなくなったのも、気持ちの問題より、「近くにパチンコ屋がないところに住んでいる&営業時間内に仕事が終わらないことが多い」のが大きい。


(7)依存の対象を比較的無害なものにシフトすることを考えろ。

僕は「映画鑑賞」を薦めます。田舎のシネコンとかなら慣れればひとりでも淋しくないし、上映がはじまれば、嫌でも2時間くらい経つ。
それに、パチンコよりよっぽど「安い」し、海物語のオカルトを語るよりよっぽど女の子にもウケる。
映画の良いところは、レイトショーの時間帯が、ちょうど「ちょっとパチンコでひと勝負できるくらいの時間」と重なることなんですよ。そして、そこそこ面白くてひとりになれる。
「読書」とか「ゲーム」「ネット」みたいに「自分でスケジュールをコントロールできる娯楽」だと、「まずパチンコに行ってから、後でもできる」ってなっちゃうから難しい。


(8)それでもダメなら、専門家に相談を

……って、気軽に書いて、「じゃ、適当な治療機関や相談窓口をいくつか紹介してみようかな」と「パチンコ依存 治療」や「ギャンブル依存 相談」でググってみたのですが、表示されるものの多くは「私はこれで500万円の借金を完済しました! 5万円でその秘密を公開!!!」みたいな怪しげな情報商材が半分くらいと、本当に信用できるのかいまひとつ不安なホームページ・ビルダーでつくられた「カウンセリングセンター」のサイトなのです。
あらためて思ったよ。
「ギャンブル依存」「パチンコ依存」で多重債務者にでもなれば、本当に誰も助けてなんかくれない。
それどころか、弱みにつけこんで、さらに食いものにしてやろうという連中が大勢近づいてくる。
自分では、「ギャンブルに溺れたドラマチックな人間」だと思ってても、あいつらからみたら、単なる「カモ」以外の何者でもない。
ギャンブル依存症の治療環境は、うつ病の治療環境よりさらに酷い状態ではないかと思われます。

ぱちんこ依存問題相談機関 リカバリーサポート・ネットワーク
↑まあ、ここは比較的良い相談機関なのではないかな、と思います。でも、ここにお金出しているのって、パチンコ業界なんだよね……

と、いろいろ思いついたことを書いてみましたが、基本的には「近寄らないに限る」。これに尽きるんじゃないかな……

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