琥珀色の戯言

3000冊以上の【書評】と500作以上の【映画感想】を、ちゃんと読んで、観て書いてきたブログです。話題になったあの本や映画の感想が、たぶんあります。新書、ノンフィクション、インターネット関連本が多め。

ハプニング ☆☆☆


あらすじ: ある日突然、アメリカ全土からミツバチが消えるという異常現象を皮切りに、世界中の人々が突然死に至る病がまん延し始める。人類滅亡の危機を前に世界はパニックに陥っていた。その地球危機の中で主人公(マーク・ウォールバーグ)は家族を守るために安全な土地を目指し、迫りくる何かに追い込まれながらも、希望を捨てずに原因究明と家族のために逃避行を続けるが……。(シネマトゥデイ

M・ナイト・シャマラン監督作品。
劇場公開されたときには、あまり芳しくない評判を耳にすることも多かったので未見。DVDになったので借りてきました。
シックスセンス』で驚かされて以来、僕はM・ナイト・シャマラン監督に対して、「この人は、次に何をやるのだろう?」と、ずっと気になり続けているのです。
レディ・イン・ザ・ウォーター』は、DVDを観ていて10回は寝落ちしてしまった怪作で、全くストーリーに捻りもどんでん返しもないのが意外すぎて忘れられない作品だったのですが、この『ハプニング』もいろんな意味で「すごい作品」です。
「面白い!」とは思えないんですよこれ。冒頭で上空から人がボトボト落ちてくるシーンは、監督のあまりに救いようのないイメージに唖然としてしまったのですが、それ以外には、とくに印象に残るところもなかったし。
「正体不明」あるいは「原因不明」の何かによって、人間が次々に死に引き寄せられていく、という物語には緊迫感がありますし、これが伏線なのか……と思わせぶりなシーンもたくさんあります。

でも、でも……

これ以上書いたらつまんなくなるので書きませんが、ここまで「人の心を不安定にするような描写」を並べられる才能と、そこまでしておきながら、観客をあっけらかんとおいてけぼりにする度胸というのは、『シックスセンス』のオチ以上に「驚くべきもの」であるような気がします。
単館ならともかく、日本でも「全国ロードショー」されるような作品で、こういう脚本を貫いてしまうっていうのはすごい! 
僕はこの映画の内容そのものよりも、この映画の企画がどうして通ったかのほうが興味深いなあ。

もしかして、本当のオチは、「こんな映画を大がかりに公開してしまったこと」そのものが『ハプニング』だってことなの?
M・ナイト・シャマラン監督はいったいどこに向かっているのだろう……

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