琥珀色の戯言

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鉄子の旅 プラス ☆☆☆☆


鉄子の旅 プラス (IKKI COMIX)

鉄子の旅 プラス (IKKI COMIX)

内容紹介
鉄道大好きなライター・横見氏が、鉄道に興味を持たない美人漫画家・菊池直恵氏を連れ回す過酷な鉄道旅ルポ漫画。満を持しての番外編総まとめ!

書店で見つけたときには、「おおっ、あの『完結』したはずの『鉄子の旅』の新刊?」と驚いてしまいました。
実際は、『IKKI』で連載終了してから、アニメ化や「鉄ブーム」などでさらに盛り上がった『鉄子の旅』関連の出来事やそれについて描かれた菊池さんのマンガをまとめたもので、1〜6巻のような「統一性」はありません。「取材中もずっとクールな酒井順子さんの話」などはなかなか興味深くはあったのですけど。
個人的には、このマンガ、ゲストが出てくるようになってから、なんとなく「ストイックなバカバカしさ」が薄れてしまって、ちょっとつまらなくなったような気がするのですが、それでも、「これほどマンガ家が取材対象と距離を置いているマンガ」というのは珍しいし、読んでみるとやっぱり面白かったです。
餘部鉄橋とか、「テツ」じゃない僕でも、「一度は行って、観て、電車の写真撮ってみたかったなあ」と思いましたしね。
しかし、こうして後日談を読んでいるだけでも、このマンガが世間に対して広めた「テツ」のイメージの功罪を考えずにはいられません。
……と、ちょっとしんみりしていたら、最後のページでちょっとびっくり。
ま、まさか…… でんせつの……?

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